2009 Fiscal Year Annual Research Report
ES細胞療法開発に向けたヒトES細胞からの造血細胞産生系の構築と分子機構の解明
Project/Area Number |
20390273
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
谷 憲三朗 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 教授 (00183864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 大介 九州大学, 医学研究院, 特任准教授 (00426652)
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Keywords | ヒト胚性幹細胞 / コモンマーモセット / Tall / Scl遺伝子 / NOGマウス / GFP遺伝子 / 麻疹ウイルスベクター / VSV-Gシュードタイプレンチウイルスベクター / ヒト胎児肝臓cDNA発現レンチウイルスベクターラブラリー |
Research Abstract |
ヒト胚性幹(ES)細胞を用いた新規治療法開発を最終目的に、我々がこれまで行ってきたコモンマーモセット(CM)ES細胞を用いたTall/Scl遺伝子導入による効率的造血幹細胞増幅法の開発研究成果を基盤として、1)Tall/Scl遺伝子導入ヒトES細胞のin vitroならびに免疫不全マウスin vivoにおける造血細胞への分化誘導能の検討とその細胞内分子機構の解析、2)Tall/Sclと協調的に霊長類ES細胞の造血細胞への分化を促進する遺伝子の同定と複数遺伝子導入ES細胞株の樹立、3)安全性の高いES細胞への遺伝子導入法の確立、の3項目を本研究では行う。本年度においては京都大学にて樹立されたヒトES細胞株にVSV-Gシュードタイプレンチウイルス(LV)ベクターを用いて昨年度作製したヒトTall/Scl・ES細胞株の免疫不全(NOG)マウスでのin vivo造血再構築能を繰り返し検討中である。次に霊長類ES細胞の造血細胞への分化をTall/Sclと協調的に促進する遺伝子の同定を目的に、Tall/Scl・CMES細胞株を対象にわれわれが作製したヒト胎児肝臓cDNA発現LVベクターライブラリーを用いてスクリーニングを行い、造血細胞分化能が示唆された候補遺伝子を得、それらを対象に2次スクリーニングを行い現在迄約20種迄絞り込んでおり、現在3次スクリーニングを実施中である。さらに我々が独自に開発中の麻疹ウイルスベクターにおいてヒトES細胞中にGFP遺伝子を発現する際の最良条件を設定することができた。現在上記Tall/Scl遺伝子導入麻疹ウイルスベクターを作製中である。
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Research Products
(6 results)