2012 Fiscal Year Annual Research Report
動脈管酸素感受機構におけるシグナル伝達のプロテオミクス
Project/Area Number |
20390303
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
中西 敏雄 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (90120013)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | プロテオミクス / 動脈管 / 酸素感受性 |
Research Abstract |
本研究の目的は、動脈管が酸素を感受して収縮する機構のシグナル伝達系を解明することである。本年度は、1)電位依存性L型Caチャネル(Cav1.2), 2)小胞体のリアノジンレセプター(RYR2), 3)筋原線維について検討した。 1) Cav1.2: Cav1.2のN末とC末の2ヵ所のペプチドを抗原とし、2種ウサギポリクローナル抗体を作製した。これら抗Cav1.2抗体は、それぞれの抗原ペプチドに対して、良好な反応性を示した。Cav1.2のmRNAの発現を家兎動脈管、肺動脈、心臓、肺について検討したところ、心臓(成獣)で最も高かったので、成獣の心臓に対して免疫沈降実験を行った。およそ140, 65, 25 kDaに共沈バンドを検出、現在同定を進めている。 2) RYR2: RYR2部分ペプチドを抗原としてマウスポリクローナル抗体を調製した。作製したRYR2抗体は、抗原ペプチドに対して良好な反応性を示した。しかし、動脈管や肺動脈試料のウェスタンブロッティングの検出に用いたが、反応を示さなかった。RYR2は分子量56万Da以上の巨大分子であるため、膜への転写などに問題があるのかもしれない。巨大タンパク質に対してよい分離能を持つBlue-native PAGE法を用いて、検出確認中である。 3) 筋原線維: GTP結合蛋白Rhoは、Rho kinase (Rock)を活性化し、ミオシン軽鎖phosphatase活性を抑制し、ミオシン軽鎖のリン酸化を促進し、平滑筋の収縮を促す。RhoB(22.1 kDa)およびROCK1 (258.3 kDa), ROCK2 (169.2 kDa)に対する抗体を用いて、mRNA発現量の比較的多い家兎心臓を対象として免疫沈降実験を行った。RhoBとRock2抗体でおよそ150 kDa、Rock2抗体で25-30 kDaのバンドを検出したので、同定を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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