2009 Fiscal Year Annual Research Report
がんに対する重粒子線治療の治療方法確立のためのトランスレーショナル研究
Project/Area Number |
20390324
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中野 隆史 Gunma University, 大学院・医学系研究科, 教授 (20211427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 英幸 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50235222)
高橋 健夫 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70241883)
鈴木 義行 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60334116)
石内 勝吾 琉球大学, 医学部, 教授 (10312878)
大野 達也 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 准教授 (10344061)
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Keywords | 重粒子線 / 放射線治療 / 放射線生物学 / 粒子線治療 / 放射線腫瘍学 |
Research Abstract |
重イオン照射による正常組織/細胞の放射線感受性に関する研究 i)脳機能ならびに脳腫瘍に対する重粒子線による照射効果に関する研究 脳ニューロン細胞およびグリア細胞の研究:ニューロン・グリア・血管内皮細胞などの正常組織の放射線感受性に関する知見を得ることは脳腫瘍に対する重粒子線治療を確立するために不可欠である。しかし、重粒子線による正常脳・脊髄組織や脳血管への障害(副作用)については細胞レベルまで詳しく分析されていない。 そこで、培養正常脳細胞(ニューロン・グリア)および血管内皮細胞の重粒子線に対する放射線感受性、その細胞死のメカニズムを重イオンビーム照射により、分子生物学的に解明した。さらに、ラット脳から神経細胞とグリア細胞が共存する脳薄切切片培養標本を作製し、この標本を対象として、神経細胞とグリア細胞の重粒子線照射に対する感受性の差異を明らかにした。 ii)尿トリプシン阻害剤によるマウスにおける放射線誘発肺線維症の防護効果 C57BL/6マウスを用い,尿トリプシン阻害剤(urinary trypsin inhibitor;以下UTI)投与による肺照射後の放射線肺線維症の抑制効果およびその至適な投与時期について検討を行った.その結果からUTI投与によってTGF-βの発現が抑制され,その結果として放射線肺線維症の発現が抑制されている可能性が示唆された.
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Usefulness of intraluminal brachytherapy combined with external beam radiation therapy for submucosal esophageal cancer : long-term follow-up results2010
Author(s)
Ishikawa H, Nonaka T, Sakurai H, Tamaki Y, Kitamoto Y, Ebara T, Shioya M, Noda SE, Shirai K, Suzuki Y, Takahashi T, 中野隆史
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Journal Title
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 76(2)
Pages: 452-459
Peer Reviewed
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