2008 Fiscal Year Annual Research Report
半導体検出器によるスタティックデータ収集形高分解能SPECTシステムの開発
Project/Area Number |
20390332
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
尾川 浩一 Hosei University, 理工学部, 教授 (00158817)
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Keywords | SPECT / 半導体検出器 / 空間分解能 |
Research Abstract |
本年度に実施した研究内容は以下の通りである。 データ収集部の設計および検出器ユニットの基本性能の評価と改良については、検出器ユニットの面積が40mm×40mmのCdZnTe半導体素子を購入、利用し、これにデータ収集用の回路を実装し、データ収集を行い基本性能を評価した。この結果に基づき、データ収集用の回路部分の評価を行い、ソフト・ハードレベル両面から見直しを行った。また、提案手法では検出器ユニットを複数個3次元的に並べて、パラレルホールコリメータを用いてガンマ線の投影データを収集するため、3次元的に自由な位置から得られた投影データから3次元画像を再構成するプログラムを作成した。本装置で使用するコリメータについてはモンテカルロ計算による性能評価に関する検証をふまえ、その仕様を検討し、コスト等の問題も勘案した結果、六角形の孔形状とした。次に、試作検出器を用いた基礎実験を行った。実験ファントムとしては、空間分解能ならびにコントラスト分解能を調査できるホットロッド、コールドロッドファントムを使用した。SPECT実験システムのガントリ部分は過去の研究費補助によって製作したものを改良して利用した。放射性同位元素としてはTc-99mを利用した。次年度の研究に結びつく複数ユニットの半導体検出器によるSPECTシステムの設計に関しては、検出器ブロックを20個組み合わせて検出器ユニットを構成するシステムを考案しており、この場合有効視野は20cm×16cmになる。このような検出器を、どの様にしてデータ収集システムに装着するかについても機構上の検討を行った。
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Research Products
(4 results)