2009 Fiscal Year Annual Research Report
半導体検出器によるスタティックデータ収集形高分解能SPECTシステムの開発
Project/Area Number |
20390332
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
尾川 浩一 法政大学, 理工学部, 教授 (00158817)
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Keywords | SPECT / 半導体検出器 / 空間分解能 |
Research Abstract |
スタティックデータ収集用心筋SPECTガントリは当初、研究協力企業の所有するものを一部改良して用いる予定であったが、事情によりその企業の協力を得る事ができなくなったために新たにガントリの設計を行い、有効性を実証する事が可能なプロトタイプシステムを構築した。さまざまなシミュレーションにより、使用する投影データの最適収集角度、最小の投影方向数を決定した。シミュレーションでは、数値ファントムとしてMCATファントムを用い、定量的な評価を行った。また、このような任意方向から得られた投影データでは、検出器と心筋の距離が全て異なる投影データから画像再構成を行う必要があるため、コリメータの開口の影響を補正するアルゴリズムを、吸収補正アルゴリズムと共に組み込んだ。プロトタイプの試作機では、基礎ファントムおよび心筋ファントムを用いて、Tc-99mを用いた実験を行い再構成画像の画質を評価した。また、実験と全く同様のジオメトリでシミュレーションも行い、所望の性能が出ているかどうかを確認した。この結果、実際の実験システムにおける検出器の大きさが、電子回路系を含めてやや大きくなるために、検出器と心筋間の距離が比較的大きくなり、開口補正では十分な補正が行えない事が明らかになった。しかしながら、心筋部に置かれた欠損も通常のデータ収集同様に視認でき、検出器ボックスの形状を変えるような設計によって上記の問題も克服できる事が明らかとなった。
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Research Products
(6 results)