2009 Fiscal Year Annual Research Report
微少採血系開発及び無採血化を含むPETによるマウス神経受容体定量画像手法の構築
Project/Area Number |
20390333
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
木村 裕一 National Institute of Radiological Sciences, 分子イメージング研究センター, チームリーダ (60205002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外山 宏 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (90247643)
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Keywords | 分子イメージング / 核医学 / 脳 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
本年度は、H20年度に製作した微少採血・血漿分離・放射能濃度測定システムの実証試験を行った。システムは、全血からの血漿分離を行った上で放射能濃度を測定する部分と、1ないし3μL程度の採血を実施する部分の2つから構成されている。実証実験では、下腿動脈へカテーテルを挿入したラットに対して18F-FDGを尾静脈より投与した上で、動脈血中の放射能濃度の経時変化を、従来の手採血法を併用しつつ提案システムで測定を行った。その結果、放射能濃度測定についてはほぼ所定の性能が得られることが確認できたことから、H22年度に向けてより大規模な実証実験を行うべく、実装システムの増産に着手した。採血については、血液の粘性に起因して血液の滴下が不安定になる現象と、放射能の一部がシステム上の流路内壁面に吸着される現象が問題となった。前者については血液滴下部分のメカニズムの改良で解決可能であるという知見が得られ、その実証実験を計画中である。後者については、表面処理の改善によって解決を図る。一方採血省略手法については、既存のICAを応用した手法の適用を検討したが、小動物からのPETデータのSN比が劣悪である点が問題となることが判明したことから、MAP推定によるPETデータの雑音低減アルゴリズムについての検討を行った。シミュレーションによる検討の結果、先験情報によって雑音の低減が可能であることが判明した。一方で先験情報に対する雑音除去性能の変動について、更に検討が必要である。
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Research Products
(6 results)