2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390334
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
石渡 喜一 Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, 東京都老人総合研究所, 研究副部長 (50143037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成相 直 東京医科歯科大学, 医学部付属病院, 講師 (00228090)
三品 雅洋 日本医科大学, 医学部, 助教 (70322518)
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Keywords | ポジトロンCT / 核医学 / 脳神経疾患 |
Research Abstract |
高齢化社会で解決を迫られている認知症やパーキンソン症候群をはじめとする様々な脳疾患の診断・病態解明、その治療評価法開発等の研究に、分子イメージングの手法、特にPETの応用が強く期待されている。日本におけるPETによる脳機能研究や脳疾患診断を促進させるため、多施設で共有できる信頼度の高い16薬剤の健常者のデータベース及び脳疾患9症例のデータベースを構築する。 健常者データベースとして本年度追加計測した薬剤は、[^<18>F]FDG(糖代謝)、[^<11>C]PIB(アミロイドベータタンパク質)、[^<11>C]SA4503(シグマ_1受容体)、[^<11>C]TMSX(アデノシンA_<2A>受容体)、疾患データベースとしては、パーキンソン病の[^<11>C]TMSX(アデノシンA_<2A>受容体)、[^<11>C]CFT(ドパミントランスポータ)及び[^<11>C]raclopride(ドパミンD_2受容体)、アルツハイマー病の[^<11>C]PIB、てんかんの[^<11>C]flumazenil(中枢性ベンゾジアゼピン受容体)、脳虚血の[^<11>C]flumazenilと[^<11>C]MPDX、脳腫瘍の[^<11>C]methionineと[^<18>F]FBPAである。計測に関する全ての情報のデータベース化を進め、既に、被験者情報、PETやMRIの画像、データ解析結果、医師による画像診断所見などが、一元のIDで相互参照可能なサーバ上のデータとして保持されている。データベースを他のPET施設へ公開、あるいは共有するためには、本施設と異なるPETカメラを使用する甲府脳神経外科病院の協力により、頭部ファントムを用いて脳画像データを収集し、2施設のカメラ間のデータ校正法に目途を立てた。新しい脳機能診断薬として、線条体外のドパミンD_2受容体を計測する[^<11>C]FBL457の合成法を確立し、品質管理法などを定めて、所内の倫理委員会等の承認を得て、データ収集を開始した。
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Research Products
(23 results)