2009 Fiscal Year Annual Research Report
主要臓器の血流予備能の臨床評価を目指す高輝度擬似単色X線微小血管造影法
Project/Area Number |
20390336
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
盛 英三 Tokai University, 医学部, 教授 (90146598)
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Keywords | 血管造影 / 微小血管 / 血管再生 |
Research Abstract |
昨年に引き続き、5Mega Heat Unit(MHU)高熱容量擬似単色X線源と高精細撮像システムから構成される微小血管造影装置を研究・開発した。並行して脳血管予備能障害モデルを作成した。 1.高熱容量化回転セリウム陽極X線発生装置の研究・開発 高熱容量化回転セリウム陽極X線発生装置を実現することが本研究の目的である。真空下にX線管球の陽極表面にセリウムを溶着することでセリウムの酸化を防ぐことを試みた。陽極の基材にはモリブデンを用い、回転陽極の形状に仕上げた。インテグラル軸受け型ユニット(日立メディコ社)を採用して、X線発生時に高速で陽極を回転させることにより、セリウム表面の温度上昇を回避し、陽極の融解を抑えた。ガラス外囲器で囲まれたX線管に陽極を組み込む工程では、不活性ガスを流してセリウムを冷却しつつガラスを溶融することで酸化を防止した。これらの工程を経て作成したX線管球を5MHUの発生装置と連結させて負荷試験(短時間高電流曝射試験、低電流長時間曝射試験)、焦点撮影、フィラメント電流-フィラメント電圧特性、フィラメント電流-フィラメント電圧特性、フィラ電流-管電流特性を検討してX線発生装置の機能を評価した。 2.X線検出器の開発 X線検出器には、高解像度CMOS-フラットパネルディスプレー(浜松ホトニクス)、またはイメージングプレート(富士フィルム社)を用いる。これらの検出器は50μmのピクセルサイズを有する。 3.大動物脳血流予備能障害モデルの作成 平成21年度以降の.本装置による大動物脳血流予備能評価に使用する実験モデルを作成した。ヒトに近似する体厚をもつ動物として雑種成犬(体重25kg)を用いる。脳血流予備能障害の作成には大量のマイクロスフェアー(直径15μm)を片側の内頸動脈に注入する。本年度はラット脳虚血モデルを作成した。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Year-long upregulation of connexin43 in rabbit hearts by heavy ion irradiation2010
Author(s)
M.Amino, K.Yoshioka, D.Fujibayashi, T.Hashida, Y.Furusawa, W.Zareba, Y.Ikari, E.Tanaka, H.Mori, S.Inokuchi, I.Kodama, T.Tanabe
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Journal Title
Am J Physiol Heart Circ Physiol. 298
Pages: H1014-H1021
Peer Reviewed
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[Journal Article] A trial for fine and low-dose imaging of biological specimens using quasi-monochromatic laser-Compton X-rays2009
Author(s)
K.Yamada, R.Kuroda, H.Toyakawa, H.Ikeura-Sekiguchi, M.Yasumoto, M.Koike, F.Sakai, K.Mori, H.Mori, N.Fukuyama, E.Sato
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Journal Title
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A608
Pages: S7-S10
Peer Reviewed
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