2010 Fiscal Year Annual Research Report
主要臓器の血流予備能の臨床評価を目指す高輝度擬似単色X線微小血管造影法
Project/Area Number |
20390336
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
盛 英三 東海大学, 医学部, 教授 (90146598)
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Keywords | 放射線・X線・粒子線 / 循環器・高血圧 / 脳神経疾患 / 移植・再生医療 |
Research Abstract |
1. 高熱容量化回転セリウム陽極X線発生装置の研究・開発 高熱容量化回転セリウム陽極X線発生装置を完成させ、テスト撮影で有効性を検証した。負荷試験(短時間高電流曝射試験、低電流長時間曝射試験)、焦点撮影、フィラメント電流-フィラメント電圧特性、フィラメント電流-フィラメント電圧特性、フィラ電流-管電流特性を検討してX線発生装置の機能を評価した。X線検出器には、高解像度CMOS-フラットパネルディスプレー(浜松ホトニクス)を用いた。この検出器は50μmのピクセルサイズを有する。 この微小血管造影システムを用いて37%ヨード含有マイクロスフェアーを犬の左冠動脈前下行枝に充填した冠動脈ファントム、犬の中大脳動脈に同イクロスフェアーを充填した脳動脈ファントムを被写体として撮影実験を行った。成人の体厚に匹敵する20センチのアクリル板の背後に置いた冠動脈ファントムの撮影では、心外膜面上の冠動脈枝から分岐する心筋貫通枝本管およびその2-3分枝まで(直径50-200μm)を観察することができた。アクリル板を通さずに直接冠動脈ファントムを撮影した場合と比べても、造影剤のコントラストが多少劣化する事以外には観察可能な心筋貫通枝の分枝に差異は認められなかった。脳動脈ファントムを被写体として撮影実験では中大脳動脈から分岐する脳穿通枝の観察が可能であった。 2. 大動物脳血流予備能障害モデルの作成 糖尿病ラットで脳微小血流障害モデルを作成した。放射光微小血管造影法により、糖尿病ラットでは正常ラットと比較して脳穿通枝が狭小化する、重症例では中大脳動脈の血流が途絶することを確認した。また、シロスタゾール投与を行った糖尿病ラットでは上記の脳血流障害がほとんど観察されないことも確認した。本微小血管造影装置で同様の観察を行う予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Year-long upregulation of connexin43 in rabbit hearts by heavy ionirradiation2010
Author(s)
M.Amino, K.Yoshioka, D.Fujibayashi, T.Hashida, Y.Furusawa, W.Zareba, Y.Ikari, E.Tanaka, H.Mori, S.Inokuchi, I.Kodama, T.Tanabe
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Journal Title
Am J Physiol Heart Circ Physiol
Volume: 298
Pages: 1014-1021
Peer Reviewed
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[Journal Article] Energy-Discriminating Gadolinium K-Edge X-ray Computed Tomography System2010
Author(s)
Hiroshi Matsukiyo, Manabu Watanabe, Eiichi Sato, Akihiro Osawa, Toshiyuki Enomoto, Jiro Nagao, Purkhet Abderyim, Katsuo AIzawa, Keitaro Hitomi, Etsuro Tanaka, Hidezo Mori, Toshiaki Kawai, Akira Ogawa, Kiyomi Takahashi, Shigehiro Sato, Jun Onagawa
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Journal Title
Jpn J Appl Phys
Volume: 49
Pages: 027001-6
Peer Reviewed
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[Journal Article] Magnification Embossed Radiography Utilizing Image-Shifting Subtraction Program2010
Author(s)
Akihiro Osawa, Manabu Watanabe, Eiichi Sato, Hiroshi Matsukiyo, Toshiyuki Enomoto, Jiro Nagao, Purkhet Abderyim, Katsuo Aizawa, Etsuro Tanaka, Hidezo Mori, Toshiaki Kawai, Akira Ogawa, Kiyomi Takahashi, Shigehiro Sato, Jun Onagawa
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Journal Title
Jpn J Appl Phys
Volume: 49
Pages: 0037001-7
Peer Reviewed
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