2008 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪肝グラフト部分肝移植における機能不全の解明と統合的治療法の開発
Project/Area Number |
20390359
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
島田 光生 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10216070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安友 康二 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30333511)
田中 真二 東京医科歯科大学, 情報処理センター, 科学技術振興特別特任准教授 (30253420)
中村 隆範 香川大学, 医学部, 教授 (70183887)
居村 暁 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90380021)
森根 裕二 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60398021)
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Keywords | 脂肪肝 / 肝移植 / 虚血再潅流傷害 |
Research Abstract |
〔研究の目的〕(1)脂肪肝グラフトにおける機能不全機序解明と生体肝移植での適用、(2)脂肪肝における虚血再潅流傷害・肝再生の制御を通して、(3)脂肪肝過小グラフトの包括的治療法の確立を目的とする。 〔研究実施計画〕 平成20年度:脂肪肝モデルを作成し、肝切除・虚血再潅流傷害モデルでの検討を行う。 平成21年度以降:20年度で得られた知見を応用して肝移植モデルでの検討を行う。 〔研究実績の概要〕 1.ラット脂肪肝モデルの作成:WisterラットにMCDD(メチオニン・コリン欠損食)を負荷し、脂肪肝モデルの作成を試みた。4週間のMCDD投与後に犠死させ、肝臓を摘出し組織学的に肝細胞内の高度の脂肪滴を確認した。またOLETFラット(2型糖尿病発症モデル)に同様にMCDDを投与し非アルコール性脂肪性肝炎モデルを確立した。 2.ラット脂肪肝モデルでの虚血再潅流傷害挿制の試み:1で作成したラットの脂肪肝に温虚血をかけ、脂肪肝の温虚血再潅流傷害モデルを作成した。我々は抗酸化、抗炎症作用を有する半消化態濃厚流動食、MHN-02に注目し、これを脂肪肝温虚血再潅流傷害モデルに投与した。コントロール群と比較して、MHN-02投与群では肝傷害が抑制され、生存率が者明に改善した。 3.ラット肝虚血再潅流傷害に対するfollistatin投与の郊果に関する検討:Statinは心、腎の虚血再潅流傷害に対する保護効果、また肝再生効果を有すると報告されている。ラット肝虚血再潅流傷害モデルにおいてfollistatinを投与すると、activin βa、AST、ALT、LDHが有意に低下し、生存率が著明に改善した。 4.ラット脂肪肝肝移植モデルの作成:最終的な研究目標はラットで脂肪肝部分肝移植を行い、実際の臨床生体肝移植に近いモデルでの検討を行うことである。現在ラット肝移植の手技を習得中である。
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Research Products
(6 results)