2008 Fiscal Year Annual Research Report
脳電気刺激による神経保護効果のメカニズムの解明と臨床応用への基礎的研究
Project/Area Number |
20390380
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
山本 清二 Hamamatsu University School of Medicine, 光量子医学研究センター, 准教授 (60144094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井原 勇人 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00223298)
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Keywords | 脳神経疾患 / トランスレーショナルリサーチ / 共焦点顕微鏡 / 虚血耐性 |
Research Abstract |
【目的】ラット小脳室頂核(FN)の電気刺激(1h)を中大脳動脈(MCA)閉塞後に行うとcontrolに比べて脳梗塞が約50%縮小する。そのメカニズムを生体内イメージング法により明らかにし、さらにその結果を臨床応用するためのtranslational researchを行う。今年度は、FN電気刺激によるUCP-4の発現を証明し、UCP-4の発現が虚血耐性獲得の原因であることを検証するために、光学的イメージング設備の準備と生体内イメージング法の確立、ウエスタンブロットによるUCP-4の蛋白レベルでの発現確認、SiRNAによるUCP-4発現の抑制実験の準備を行う。 【成果】 1. 光学的イメージング設備の準備と生体内イメージング法の確立:工業用顕微鏡のAxiotech Vario FL(Zeiss)を購入し、生体内イメージングに適用できるよう改良を加えた(光量子医学研究センターに設置)。UCP-4は活性酸素の発生と強く関連するので、脳内に発生する活性酸素の蛍光イメージングの手法を確立した。また、対象とするラット脳梗塞モデルについては、SD、Wistar、SHRの3種のラットでMCA閉塞を行い、標準偏差が小さく一定の梗塞巣ができるSHRを採用することにした。 2. ウエスタンブロットによるUCP-4の蛋白レベルでの発現確認:UCP4(N-16):sc-17582を購入し、摘出脳および培養細胞でウエスタンブロットを行ったが、非特異的なバンドが得られ検出法としては不十分であった。適切な抗体の入手がカギであり、入手可能のものを選定し検討中である。 3. SiRNAによるUCP-4発現の抑制実験の準備:上記に記載したように、適切な抗体の選定ができていないので、この点に関しては今年度内に進めることができなかった。
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