2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳電気刺激による神経保護効果のメカニズムの解明と臨床応用への基礎的研究
Project/Area Number |
20390380
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
山本 清二 Hamamatsu University School of Medicine, 光量子医学研究センター, 准教授 (60144094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井原 勇人 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00223298)
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Keywords | 脳神経疾患 / トランスレーショナルリサーチ / 共焦点顕微鏡 / 虚血耐性 |
Research Abstract |
【研究目的】ラット小脳室頂核(FN)の電気刺激(1h)を中大脳動脈(MCA)閉塞後に行うとcontrolに比べて脳梗塞が縮小する。そのメカニズムを生体内イメージング法により明らかにし、さらにその結果を臨床応用するためのtranslational researchを行う。今年度は、FN電気刺激でUCP-4が刺激に依存して発現しているか否かを明らかにし、UCP-4の発現が虚血耐性獲得の原因であることを検証するために、ウエスタンブロットによるUCP-4の蛋白レベルでの発現確認、SiRNAによるUCP-4発現の抑制実験を行うことを目標とした。 【今年度の成果】 1)MCA閉塞を行いFN電気刺激の効果を確認:SD、Wistar、SHRの3種のラットいずれでも虚血耐性を獲得するが、標準偏差が小さく一定の梗塞巣ができるSHRでの評価において、1h-FN電気刺激後72時間で中大脳動脈閉塞を行い、24時間後にニッスル染色によって計測した梗塞巣は、非電気刺激群に比べて約30%縮小し、虚血耐性を獲得することを我々の実験系で確認した。 2)1h-FN電気刺激後72時間でUCP-4発現を蛋白レベルとmRNAレベルで確認:UCP-4のmRNAはFN電気刺激により上昇、虚血(中大脳動脈閉塞)側の大脳半球でも上昇していた。UCP-4は蛋白レベルでも上昇していたが、一部再現性の問題で再検の必要性がありと思われた。 3)SiRNAによるUCP-4発現の抑制実験を開始:SiRNA作成に着手した。また、ラットの左側脳室内に留置カテーテルを設置し、plasmid DNA(DsRed-Mito)を注入し48時間後に左右の大脳に蛍光蛋白がdiffuseに発現させうることを確認した。この手技によりSiRNAを投与し平成22年度に行う予定。
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Research Products
(5 results)