2009 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内小領域標的ナノヴィークルの開発とがん治療への応用
Project/Area Number |
20390381
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水野 正明 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70283439)
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Keywords | 細胞 / ナノテクノロジー / 細胞内小器官 / がん / siRNA |
Research Abstract |
本研究では、我々がこれまでに独自開発してきたキャリアテクノロジーのうち、DEAEポリマーテクノロジーとリポソーム化テクノロジーの2つを活用することで、次世代テクノロジーとしで要求されている細胞内の特定小領域を標的としたナノヴィークル(ナノメートルサイズのバイオマテリアルキャリア)を開発し、GLP、GMP化を通してがん治療入の応用を目指している。目標の達成には(1)試験物のデザイン(設計)、(2)試験物の製造、(3)生物学的効果の検証、及び(4)GMPでの製造といったプロセスが必要となるが、昨年度は、(1)試験物のデザイン(設計)及び(2)試験物の製造を行い、コンピュータを活用したドライ環境での試験物テザインと培養細胞系を用いたウェット環境で候補試験物(細胞骨格タンパク, DNase-gamma, aurora, STAT1-3, dicer, RISCに対する試験化合物)の動態を調べた。今年度はそれらの候補試験物の生物学的機能を調べ、抗がん作用の有無をin vitro及びin vivoで評価した。その後、この候補試験物のGMP下での製造を検討するため、名古屋大学医学部附属病院遺伝子・再隼医療センターでの製剤調製を前提として製造標準手順書をはじめとする製造管理体制の整備をISO9001に準拠して行った。これにより本事業の第4の目的である(4) CMPでの製造可能にするだめの準備が整いつつある。一方で、昨年度、本研究の重要なデータである画像関連データを一元的に管理するためのコンピュータネットワークの構築に着手したが、今年度をもってそのネットワーク化を完了した。
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