2008 Fiscal Year Annual Research Report
関節炎におけるアグリカナーゼ制御機構と変形性関節症早期診断・関節保護治療への応用
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20390399
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
廣畑 聡 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90332791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70126241)
西田 圭一郎 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80284058)
成瀬 恵治 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40252233)
大橋 俊孝 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (50194262)
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Keywords | 医療・福祉 / 遺伝子 / アグリカナーゼ |
Research Abstract |
変形性関節症(OA)は、整形外科領域では最も頻度の高い骨・関節疾患であり、本邦では約600万人以上、70歳以上の実に30%が悩まされ高齢者のQOL低下の大きな原因となっている。OAの進展予防は、医療経済的観点からも重要である。しかしながらその早期診断には苦慮することも少なくない。最近、関節の主要な成分であるアグリカンがOAの早期に切断され、その切断酵素アグリカナーゼが、OAの病態において極めて重要であることが明らかとなった(Nature2005;434(7033):648-652.,Nature2005;434(7033):644-648)。 今回我々はOA早期病態でのアグリカナーゼ遺伝子の発現誘導を来すメカニズムを解明するとともにOA早期診断を目的としたアグリカナーゼ検出法をめざした。 (1)メカニカルストレスによるアグリカナーゼ遺伝子発現制御メカニズムの検討 培養細胞伸展システム(ストレックス社製ST-140)を用いて、二次元培養系を構築し、軟骨細胞に伸展刺激(0.5Hz,8%伸張30分)を加え、ADAMTSの発現をリアルタイムRT-PCR法にて定量的に検討した。アグリカナーゼファミリーに属するADAMTSI,4,5,9はいずれも異なる発現誘導パターンを示した。このことは、生体内における様々なストレス(メカニカルストレスを含む)に対してそのアグリカナーゼ生体反応は多様性を持つということを示していると考えられた。 (2)関節炎患者からのサンプル収集 インフォームドコンセント後に同意が得られたRA患者・OA患者から採血を行い、関節液・滑膜組織採取を行う。実験の開始に先立ち、学内倫理委員会に対して研究計画を申請し、承認を得た後に実験を開始した。血液2mlから血清を分離し、組織は一都保存し、残りよりgenomic DNAを抽出した。ADAMTS9におけるSNPを解析した。
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Research Products
(5 results)