2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390401
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
安井 夏生 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00157984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 信二郎 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 准教授 (20284292)
西良 浩一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10304528)
松浦 哲也 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30359913)
二川 健 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20263824)
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Keywords | 仮骨延長 / 骨成長因子 / 持続投与 / distraction / osteogenesis |
Research Abstract |
68羽の白色家兎を用いて骨延長実験を行った。Orthofix M-100創外固定器を左下腿に装着し、骨幹部で骨切りを行った。術後7日間のlag phaseをおいた後0.35mm/12hの速度で延長を開始した。手術時に骨切り部の中央の骨髄内に静脈針を留置し、延長量が10mmに達したところで針の先端が仮骨の中心にくるように調整した。背部皮下に移植した浸透圧ポンプを用いてBisphosphonate(alendronate : 7μg/kg/day)をConsolidation phaseに2週間、延長仮骨内に持続注入した。薬剤注入時期に関しては昨年度の予備実験においてLag phaseやDistraction phaseよりConsolidation phaseに2週間注入するのが効率良いことがわかっている。術後5-8週間で動物を堵殺しDXA, pQ-CTを用いて骨密度を測定した。Bisphosphonateを持続注入した群は対照群にくらべ延長仮骨の骨密度が有意に高く、骨癒合の促進に役立っていることがわかった。力学的試験を行ったところBisphosphonateの持続投与群は対照群に比べ仮骨の強度が有意に高く、治療期間の短縮に役立つものと考えられた。我々は過去の研究で線維芽細胞増殖因子(FGF)の延長仮骨内持続投与が骨形成を促進することを示したが、今回の実験では骨吸収を抑制することにより延長仮骨の強度の増加が図れる可能性が示唆された。以上の研究成果は英文誌Bone44(2009)917-923に掲載された。 骨形成促進因子として成長ホルモンやIGF-Iの延長仮骨内持続投与も試みたが、明らかな有効性を示す結果は得られなかった。今後、骨形成の促進と骨吸収の抑制の両面から延長仮骨の骨癒合、リモデリングについて研究を進める予定である。
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Research Products
(4 results)