Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 勇雄 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (50252424)
望月 勉 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 医学研究員 (50377496)
澤田 智史 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (70402055)
芳山 充晴 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 医学研究員 (20422694)
富永 真琴 自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター(生理学研究所), 細胞生理研究部門, 教授 (90260041)
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Research Abstract |
TRPチャネルと下部尿路との関係については、TRPA1、TRPV1、TRPM8などに関する多くのデータを報告した(Fry, C.H., Kanai, A.J., Roosen, A., Takeda, M., WoodM, D.N. : Committee 2-Cell Biolog., "Incontinence 4^<TH>ed.", 2009)。さらに、イオンチャネルのなかで酸感受性のあるASICS(Acid sensing ion channel)が膀胱刺激症状の発現に関係があり、性差も有することを示した(Kobayashi, H., Takeda, M., BJU Int., 2009. Yoshiyama, M, Takeda, M. Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol, 2008.)。 温度感受性と機械的刺激に対する反応性を有するTRPイオンチャネルファミリーのなかで、30℃前後の温度に感受性のあるTRPV4は哺乳類の尿路上皮に発現している。マウスの膀胱上皮の初代培養系において、野生型とTRPV4K/Oマウスを用いてTRPV4活性薬の効果、伸展刺激に対するカルシウムイオンの細胞内流入性、ATP産生などについて比較を行った。マウス膀胱上皮細胞は伸展刺激に対して少なくとも一部はTRPV4を介して細胞内Caイオンの流入とそれに引き続く上皮細胞からのATP産生を制御することが明らかとなった(Mochizuki T, Takeda M, Tominaga M, The TRPV4 cation channel mediates stretch-evoked Ca2+ influx and ATP release in primary urothelial cell cultures. J Biol.Chem., 2009)。
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