2009 Fiscal Year Annual Research Report
加齢黄斑変性の分子機構を標的としたナノテクノロジーによる創薬と新規治療法の開発
Project/Area Number |
20390446
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉置 泰裕 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 准教授 (20217178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 靖雄 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (90376442)
片岡 一則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00130245)
西山 伸宏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10372385)
古川 貴久 大阪バイオサイエンス研究所, 発生生物学部門, 研究部長 (50260609)
近藤 峰生 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (80303642)
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Keywords | ナノバイオ / 移植・再生医療 / マイクロアレイ / 発生・分化 / トランスレーショナル・リサーチ |
Research Abstract |
脈絡膜脈絡膜新生血管(CNV)により惹起され、急激な中心視力の低下を来す加齢黄斑変性は、本邦においてもその患者数が急増している。しかし、現存の治療法である光線力学療法や薬物療法は、いずれもその血管新生抑制効果が十分でないこと、およびCNVにより障害された黄斑部の再生を目的とした治療法として確立したものはないため、視力の維持を目的とするに留まり、視力の改善がほとんど期待できないという問題点を有し、より有効な新規治療法の開発は急務である。本研究では加齢黄斑変性に対する新規治療法の確立を目的として、1)核内受容体をターゲットとしたCNVに対する新規の抗血管新生療法の確立、2)ナノテクノロジーを応用したCNVに対する遺伝子治療、および3)黄斑形成に関わる遺伝子群の解析による黄斑の再生医療を目的とした研究を行った。まず、A2Eによおる血管新生因子の活性化がレチノイン酸受容体を直接に介した転写制御によるものであるか否かを明らかにした。この血管新生因子の転写制御機構の検討のため、HIF1,VEGFのプロモーター領域を組み込んだレポーターを作成し、ルシフェラーゼアッセイにより、A2Eを介した血管新生因子群の転写活性増強の分子メカニズムを明らかにした。VEGF遺伝子ノックダウン効果が最も効率よく得られる高分子構造の検討を行い、siRNAキャリアとしての最適構造を明らかにした。サル網膜でのin situハイブリダイゼーションを行い、黄斑部に強発現していた遺伝子群について、機能解析を行った。
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[Journal Article]2009
Author(s)
玉置泰裕
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Journal Title
加齢黄斑変性(山口徹、北原光夫、福井次矢(編)):今日の治療指針2009年度版。(医学書院)
Pages: 1074-1075
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