2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390468
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美島 健二 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50275343)
井上 裕子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50367306)
山田 浩之 鶴見大学, 歯学部, 講師 (90267542)
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Keywords | 唾液分泌障害 / 酸化ストレス / クラステリン |
Research Abstract |
平成22年度よりクラステリン遺伝子導入マウスについて、2つの異なるラインのホモマウスを作出し、それらを掛け合わせることで、ヘテロマウスに比べ顕著な遺伝子導入率が確認された。これらホモ同士を掛け合わせたマウスについて、唾液分泌量の変化や唾液腺上皮細胞を用いてカルシウムアッセイを行った。その結果、クラステリン遺伝子導入マウスで通常の飼育環境下では唾液分泌能の変化は認められなかった。一方、顎下腺を摘出後カルバコールに対するカルシウムの流入を検討した結果、野生型マウスと比較してクラステリン遺伝子導入マウスでは高い値が得られた。しかしながら、検討できた個体数が少なかったことから、n数を増やして検討する必要があると考えられる。放射線照射マウスへのSP細胞の移入による唾液分泌能の低下抑制がクラステリンによるものか否かを検討するため以下の検討を行った。1) クラステリンノックアウトマウス唾液腺からSP細胞を採取し放射照射マウスへ移入した結果、放射線照射による唾液分泌低下に変化は認められなかった。2) SP細胞にクラステリンをコード遺伝子を組み込んだレンチウイルスを感染させ、放射線照射マウスへ移入し、唾液分泌量を測定したが唾液量の回復は認められなかった。さらに、コントロールのレンチウイルスを感染させた放射線照射マウスでも唾液分泌量の回復が認められなかったことから、ウイルスを感染したSP細胞のviabilityが低下した事による可能性が考えられる。
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Research Products
(2 results)