2010 Fiscal Year Annual Research Report
根尖性歯周疾患の病態機序―自然および獲得免疫応答と樹状細胞の成熟化-
Project/Area Number |
20390483
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
興地 隆史 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80204098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉羽 邦彦 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30220718)
吉羽 永子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (10323974)
大島 勇人 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70251824)
重谷 佳見 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80397132)
金子 友厚 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70345297)
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Keywords | 樹状細胞 / 根尖性歯周炎 / 獲得免疫 / MHCクラスII分子 / 自然免疫 / 抗原提示細胞 / マクロファージ |
Research Abstract |
樹状細胞には成熟段階が異なる亜群が存在し、各々が自然あるいは獲得免疫応答成立過程で制御細胞としての役割を演じる。本研究は、根尖性歯周炎の病態機序への樹状細胞の関与について、樹状細胞亜群の免疫機能分子の発現状況やtoll-like receptors (TLRs)発現状況を免疫組織化学的・分子生物学的に検索することにより、同疾患の進行過程に対する樹状細胞の関与の実態について自然および獲得免疫応答の両面から追究することを目的とする。 本年度は歯根膜や歯髄における常在性の樹状細胞やマクロファージに着目し、これらの自然免疫応答への関与の実態を解明することを目的として、whole tooth culture systemを用いて滲出性細胞の流入のない条件下での検索を行った。すなわち、ラット下顎第一臼歯を顎骨ごとwhole tooth cultureに供し、歯髄へのLPS貼付を行った後の樹状細胞やマクロファージにおける各種免疫機能分子やToll-like receptor (TLR)4のmRNA発現の変動を、Immuno-laser capture microdissectionおよびリアルタイムPCR法で定量解析した.その結果、ED1(抗マクロファージ、樹状細胞)陽性細胞、ED2(抗組織常在性マクロファージ)陽性細胞とも、LPS刺激により集積を示すとともにCD14, TLR4,あるいはchemokine receptorであるCX3CR1のmRNAs発現を亢進させた。すなわち、これらの分子が常在性の樹状細胞やマクロファージの遊走や活性化に肝要する可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)