2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390492
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
長岡 英一 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00028812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 恭宏 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (10189251)
鎌下 祐次 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90224641)
川本 真一郎 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70295260)
今井崎 太一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (30404510)
木下 智恵 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (40264436)
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Keywords | 嚥下 / 呼吸 / 嚥下時無呼吸 / 無歯顎者 / 人工歯列 |
Research Abstract |
本研究の目的は,誤嚥防止の観点から無歯顎者の嚥下時の呼吸パターンを明らかにすることにあり,比較対象として健常有歯顎者の嚥下時呼吸パターンを計測し,無歯顎者の義歯装着時と非装着における嚥下時の無呼吸,呼気相,吸気相の発現パターンの違いについて,嚥下関連筋の活動,喉頭運動との関係を含めて比較検討してきている。被験食品は水5,10,20mlを自由嚥下,ゼリー10g,クッキー4gを咀嚼自由嚥下とし,呼吸パターンについては,嚥下時の無呼吸(DA)の前後の呼吸からした。 1. 有歯顎者の結果 全被験食品の呼吸パターンとして,呼息-嚥下-呼息パターン(61.99%),吸息-嚥下-呼息パターン(32.75%)の順に多く,DA後の呼吸は呼息で再開する場合がほとんどあったが,呼息-嚥下-吸息パターンも観察され,個人固有の呼吸パターンが存在することが伺えた.全被験食品において,吸息-嚥下-呼息パターンは呼息-嚥下-呼息パターンよりもDA持続時間が長い傾向が認められ,水の量が増加するとDA持続時間が延長する傾向が認められた。 2. 無歯顎者の結果 現在までの4名の計測結果では,義歯装着に関わらず、呼息-嚥下-呼息パターンの割合が多くなったが、義歯非装着時には吸息-嚥下-吸息パターンが出現する傾向があった。また,無歯顎者では義歯装着に関わらず、DA持続時間が延長する傾向があった。 今後無歯顎被験者の計測を続け,嚥下時の口唇形状変化計測の結果の解析を進める予定である。
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Research Products
(6 results)