2009 Fiscal Year Annual Research Report
がん微小環境に着目した新たな腫瘍血管新生阻害療法の開発
Project/Area Number |
20390506
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
樋田 京子 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 特任准教授 (40399952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 正信 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20162802)
戸塚 靖則 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00109456)
東野 史裕 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (50301891)
樋田 泰浩 北海道大学病院, 講師 (30399919)
北村 哲也 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00451451)
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Keywords | 血管新生阻害 / 腫瘍 / 微小環境 / 血管内皮 |
Research Abstract |
4種類のTumor ECならびにNormal ECのmRNA発現のAgilent DNA microarray chipを用いたマイクロアレイによる比較により,これらTumor ECに特異性のあるものをピックアップした.シグナル伝達経路ごとのグループ分け,さらには新規性など,さらには未知の遺伝子に関してはgene cardsなどのデータベースを用いて,塩基配列から細胞表面タンパクか分泌タンパクかなどの予測を行い,Tumor ECマーカーとしての有用性の観点から,さらに追跡するべきものを約40遺伝子にまで絞り込んだ.これらのうち創薬のターゲットとなるマーカーの絞り込みをさらに行うためにsiRNAによるマーカーのノックダウンを行った. 初代培養の血管内皮にまずはsiRNAを効率よく導入できる条件(トランスフェクション試薬や条件)を検討し,マーカーの発現抑制が及ぼす細胞への影響を解析した.そのうち先ずsiRNAによりノックダウンが可能であった遺伝子について先に生物学的な影響を見ることとした. 細胞の増殖に対する影響をEGM-2存在下で検索し,さらに細胞遊走能に対する影響をboyden chmberを用いたmigration assayにより解析した.増殖に影響のあったもの10遺伝子,遊走に影響のあったもの13遺伝子をその後ヒト腫瘍切片における発現解析を行うこととして,現在蛍光免疫2重染色の条件検討をおこなっている.
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Research Products
(28 results)