2008 Fiscal Year Annual Research Report
口腔悪性腫瘍に対するPDE2関連シグナル・遺伝子治療
Project/Area Number |
20390513
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
田川 俊郎 Mie University, 大学院・医学系研究科, 教授 (30046346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 琢 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80242965)
清水 香澄 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20378368)
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Keywords | phosphodiesterase / phosphodiesterase2 / 悪性黒色腫 |
Research Abstract |
PDEは11種類(PDE1からPDE11)に分類され,cAMPやcGMPを分解しその濃度を調節している.したがって,cAMPやcGMPによる細胞内シグナル伝達系が存在すれば必ずPDEが存在し,そのシグナルに対して重要な役割を担っている.これまでにわれわれはヒト口腔由来悪性黒色腫PMP細胞でPDE2特異的阻害剤による増殖と浸潤の制御を初めて発見した.そこで,本研究ではPMP細胞でPDE2Aに対するsiRNAを検討すると共に,他の悪性腫瘍細胞でのPDE2A発現を確認することも計画した.また,リコンビナントPDE2Aを作成しPDE2A遺伝子の生化学的特徴についても検討した. PMP細胞ではPDE2Aに対する2種類のsiRNAでPDE2A発現が70%以上抑制され,細胞増殖も約80%抑制された.ヒト口腔由来悪性黒色腫MAA細胞やヒト腔由来悪性黒色腫HMV-II細胞ではわずかにPDE2Aが発現していたが,ヒト皮膚由来悪性黒色腫G361細胞やヒト口腔由来骨肉腫HOSM-1細胞等では発現していなかった. PDE2A遺伝子の生化学的特徴を検討するために,バキュロウイルスシステムによりリコンビナントPDE2Aを作成した.特に,生化学的特徴(Km値やVmax等)はこれまでに報告されている特徴と比較して大きな変化を認めなかった. 以上より,PDE2Aが悪性腫瘍細胞の細胞増殖に関係し,siRNAが新しい治療方法となる可能性が示唆された.
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Research Products
(1 results)