2009 Fiscal Year Annual Research Report
ポストゲノム科学に基づく予測歯周組織再生医学の基盤構築
Project/Area Number |
20390530
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 伸也 Osaka University, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 聡 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40359849)
橋川 智子 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00362682)
柳田 学 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (80379081)
安孫子 宜充 日本大学, 歯学部, 教授 (70050086)
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Keywords | 歯周病 / 歯周組織再生 / ポストゲノム / トランスクリプトーム / FGF-2 |
Research Abstract |
1、ビーグル犬歯周病モデルを用いた歯周組織再生過程のトランスクリプトーム解析 ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞(ADSC)を石灰化誘導培地にて培養し硬組織形成細胞へと分化誘導した際に、2倍以上の発現変化を示した機能未知遺伝子をトランスクリプトーム解析により抽出した。同遺伝子群と、ビーグル犬歯周病モデルにFGF-2を投与した際に上昇した機能未知遺伝子群を比較検討した結果、両群において2倍以上発現上昇している遺伝子としてplexinC1を見いだした。 2、歯周組織再生過程関連遺伝子のin vitro機能解析 我々の確立したヒト歯根膜組織の完全長cDNAライブラリー(Ful-PerioGen)において、恒常的に高発現(16427クローン中頻度208)を示すPeriostin遺伝子に着目し、in vitroにて機能解析した。その結果、(1)BMP-2,BMP-4.TGF-β,IGF-1刺激によりPeriostinの発現が上昇すること、(2)Periostinは歯根膜細胞の硬組織形成細胞への分化を正に制御すること、(3)歯根膜特異的に発現するisoform(Periostin Typell)か存在すること、(4)同isoformはIntegrin αvβ3と結合することにより歯根膜細胞の硬組織形成細胞への分化を促進すること、が明らかとなった。 3、歯周組織再生過程関運遺伝子のin vivo解析 上記2の結果から、Periostin分子は歯根膜細胞の硬組織形成細胞への分化に積極的に関与する分子の1つであることか明らかとなったため、マウスの歯周組織におけるPeriostin分子の発現を免疫組織化学的に解析した。その結果、Periostin分子は歯根膜特異的に、かつ歯根膜組織中に一様な発現を認めた。
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Research Products
(5 results)