2008 Fiscal Year Annual Research Report
歯周炎による全身疾患発生機序の研究:揮発性硫黄化合物の幹細胞におよぼす影響
Project/Area Number |
20390538
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
八重垣 健 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 教授 (40166468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中原 貴 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (10366768)
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Keywords | 口臭 / 硫化水素 / アポトーシス / ROS / 胚細胞 / 幹細胞 / 上皮細胞 / 歯髄 |
Research Abstract |
(1)ラット胚細胞に50ng/mL硫化水素を24時間、48時間暴露したところ、5割近いネくろージスを発現した。アポトーシスも発現したが、ネクローシスが主体であった。 (2)一方、500μg/mL NaHSでover nightインキューベーションでは、変化は見られなかった。 (3)上皮Kerationocyteで、硫化水素によるアポトーシス増加、ROS、ミトコンドリア脱分極、cytochrome C遊離の増加、そしてcaspase3,9の増加を認めた。しかしcaspase8には何らの変化も認めなかった。 (4)上記確認後、ヒト上皮由来Keratinocyte stem cellsを50ng/mL硫化水素に24時間、48時間暴露した。その結果、24時間で約20%の細胞がアポトーシスを惹起した、一方48時間では37.8%±5.4に対しコントロールが4.7%±0.9(p<0.01, ANOVA)であった。ROS、ミトコンドリア脱分極、cytochrome C遊離も増加した。caspase-9やcaspase-3は増加したが、caspase-8は増加しなかった。 (4)ヒト乳歯・智歯歯髄から、幹細胞を分離してcell line化した。さらに、肝臓様細胞の分化に成功した。そこで動物移植後、肝臓細胞として機能することを確認したら、口臭物質の肝臓細胞分化への口臭物質の影響を検討する。またヒト歯肉上皮幹細胞の分化も行った。
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Research Products
(5 results)