2010 Fiscal Year Annual Research Report
歯周炎による全身疾患発生機序の研究:揮発性硫黄化合物の幹細胞におよぼす影響
Project/Area Number |
20390538
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
八重垣 健 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (40166468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中原 貴 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (10366768)
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Keywords | 口臭皮 / 硫化水素 / 幹細胞 / 活性酸素 / 肝臓様細胞 / 再生医療 |
Research Abstract |
ヒト乳歯歯髄から、幹細胞を分離してCD117陽性細胞を磁気分離し継代培養した。ただし4-5代毎にCD117陽性細胞を磁気分離した。これらの細胞はCD117,CD44H,OCT3/4,nanog,nestin,CK19,ALP SPARC,P63は陽性であった。 上記細胞を、50ng/mL H_2S下で培養したところ、Flowcytemeter,vell death EHSA にてapoptosisが観察された。ミトコンドリア幕の脱分極、Cytochromecの細胞質内遊離、caspase-9,-3の活性化を確認した。一方caspase-8には変化が無かった。以上より、硫化水素はミトコンドリア系を通じで歯髄幹細胞にapoptosisを惹起する事が確認された。 一方、幹細胞をhepatic growth factor,dexamethasone, insulin-transferrin-selenium-x,oncostatin存在下で培養し、肝臓様細胞を誘導した。Albumin,AFP,HNF 4α,IGF-1は陽性で、グリコーゲン合成を認め、尿素合成量もコントロールに比べ有意に増加した。この際更に、0.1ng/mL H_2S下で分化させたところ、上記のいずれも発現が増加し、硫化水素は肝臓分化を促進する事が証明された。
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