2011 Fiscal Year Annual Research Report
プロフェッショナルキャリア形成を導くフィジカルアセスメント教育モデルの構築と評価
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20390540
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山内 豊明 名古屋大学, 医学部, 教授 (20301830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三苫 里香 名古屋大学, 医学部, 特任教授 (10305849)
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Keywords | 看護技術 / フィジカルアセスメント / 看護教育 / 訪問看護 / シミュレータ |
Research Abstract |
臨床の現場でコンセンサスが得られた看護基礎教育に求めるフィジカルアセスメント教育のミニマム・エッセンシャルズを教育の現場に示しコンセンサスが得られるかについて調査し、その実効性についてさらに検証したものを、実際の教育現場での運用を開始した。基礎教育ならびに継続教育の現場でのエッセンスとして有効性が認められつつある。特に入職直後の教育にその有効性が顕著であった。 フィジカルアセスメントの教授に関して、集合教育で伝えられる範囲を越えた部分については個別的な教育的関わりを持つことが出来るようにシミュレータを活用したセルフラーニングを行える教育環境ならびにその運用についての整備を行ったことにより、実際のセルフラーニングが動き始めた。個人の学習履歴と教育成果の蓄積から個別指導をコーチングできるように学習者各自の学習履歴を集積するための機器の整備も含めた、シミュレータ等の総合的有機的な運用システムの構築をならびに各種のデータ蓄積を行うことが可能なように環境整備を更に進めた。 教育介入方法の換討とその検証のために、現在訪問看護に従事している訪問看護師のインタビューをもとに、訪問看護に必要なフィジカルアセスメント能力を構成する要素とフィジカルアセスメントに影響する因子を整理し訪問看護の現状に合わせた教育内容及び教育方法を踏まえた教育プログラムを作成した。これらを訪問看護に従事している訪問看護師を対象に提供することにより、教育プログラムの実現性及び実効性について明らかにした。その結果、適切な教育支援的介入が有効であることが明らかとなり、より有効な方略を探索した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フィジカルアセスメント教育のミニマム・エッセンシャルズについての有効性の検証ならびにシミュレータを活用したセルフラーニングを行える教育環境整備とその実証的検証など、全体的に概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も当初の予定に大きな変更なく研究を進展させていきたい。
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