2009 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養中の疼痛患者の現状調査と痛みの評価、及び疼痛ケアネットワークの構築
Project/Area Number |
20390542
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
深井 喜代子 Okayama University, 大学院・保健学研究科, 教授 (70104809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兵藤 好美 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (90151555)
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Keywords | 疼痛看護 / 痛みのケア / 疼痛ケアネットワーク / 疼痛医療チームワーキング |
Research Abstract |
1. 在宅疼痛患者の痛みに関する全国調査 訪問看護に従事する看護職を対象に行う疼痛患者に関する調査のために、まず全国の都市・市町村を、そこから事業所を抽出する二段階の確率的抽出方法を採用した((1))。在宅患者と比較のために、(1)で抽出した地域から500床以上の大規模病院、特定機能病院((2))と透析センター((3))を選定(地域ごとにそれぞれ一ヵ所無作為に抽出)、さらに特殊例として-国立ハンセン病患者療養所(後遺障害としての末梢神経痛)(4)を取り上げた。 調査票送付先は(1)を1,000ヵ所、(2)を100病院、(3)を100施設、(4)を13施設とし、送付先リストの作成と郵送準備を行った。なお、岡山・倉敷及び近隣市では全施設を対象とした(横断的調査の期間は2010年度上半期を予定)。 2. ホームページの管理・充実 1) 利用者の意見を取り入れ、体験記の追加と疼痛評価ツールへのリンクヵ所を増やした結果、試運転中ながら、アクセス数が増加した。 2) 一般向ページの体験記とツールを中心に英語版を設置、利用者の拡大を図った。 3. 在宅疼痛患者の痛みの評価の予備試行 現地調査に先立ち、臨床痛のある患者での痛覚定量分析装置及びレーダーサーク(解析能付心電計)を用いて延べ11例で測定し実施し、安定したデータを得た(岡山大学内)。 4. 学会交流集会での疼痛看護ネットワーク作り 平成21年9月に日本看護技術学会第8回学術集会で第5回となる交流集会を開催し、疼痛看護ネットワークの活動を紹介し、全国サーベイへの協力を依頼した(参加者約50名)。 5. 国内における代表的な疼痛医療の場での研修および研究交流の実施 世界的な感染症の流行で米国研修を断念し、代わりに伝統ある大規模透析センター(嬉泉病院)と、最先端の疼痛医療を実践するペインセンター(慈恵会医大病院)を研究交流目的で訪問研修し、調査対象の選定と、調査項目の作成に重要なヒントを得ることができた。
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Research Products
(2 results)