2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390556
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
野並 葉子 University of Hyogo, 看護学部, 教授 (20254469)
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Keywords | 糖尿病患者 / ケアリング / エンボディメントケア / 病気 / 生活 |
Research Abstract |
本研究は糖尿病患者へのエンボディメントケアモデルの有用性の検討並びに実用化への検討を目的としている。本年度は、糖尿病患者へのエンボディメントケアの「身体の理解を深める」「身体への信頼感を取り戻す」「新しい対処法(生活習慣)を身につける」の看護介入プロトコールの内容の検討を行った。 「身体の理解を深める」ケアのプロトコールは、(1)「身体を労わって食べる」という理解を促す、(2)「心身ともにウエルネスな状態を維持する」という理解を促す、(3)身体の回復の可能性について理解を促すこととなった。これは、自分の身体を意識することができるように働きかけていくケアである。 「身体への信頼感を取り戻す」ケアのプロトコールは、足の手当てを通して(1)身体を体験してもらう、(2)身体を感覚することを促す、(3)新しい対処を取り入れてもらう、(2)よくなっていく身体を実感することを促す(動機付け)こととなった。これは、身体感覚を取り戻していくことを支援していくケアである。 「新しい対処法を身につける」ケアのプロトコールは、(1)対処法を提案する(相談機能)、(2)実践状況を確認する(相談機能)、(3)対処法の根拠を伝える(相談機能)、(4)対処法の調整を手助けする(調整機能)、(5)他の対処法や社会資源を提供する(調整機能)、(6)生活している個人を認める(調整機能)こととなった。これは、生活に組み込んでいくことを支援していくケアである。次年度はこれらの看護介入プロトコールのさらに具体的な内容を検討し、その有用性を検討していく。
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