2011 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠中から産褥期の生活リズム等が妊娠産褥経過に及ぼす影響
Project/Area Number |
20390562
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
島田 三惠子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40262802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 博之 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20179328)
鮫島 道和 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (80135251)
白井 文恵 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50283776)
坂口 けさみ 信州大学, 医学部, 教授 (20215619)
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Keywords | サーカディアンリズム / 生活リズム / 妊婦・褥婦 / ストレス / メラトニン / 睡眠覚醒リズム / 妊娠性高血圧症 / 妊娠糖尿病 |
Research Abstract |
本年度も、埼玉医科大学総合周産期母子医療センターの産科外来で、分担研究者関教授および当該施設の研究協力者の助産師グループが対象者への説明を行い、対象の合併症妊婦・同一対象の産後1か月3か月の母子(延べ50例)が自宅で睡眠表記録、アクチグラフ(行動計)、および唾液採取のデータ収集を実施している。 実際には、同妊婦健康診査外来で、妊娠性高血圧症または妊娠糖尿を診断された時点で、医師から合併症妊婦に対して妊婦の生活リズムと児の脳と体の発達のリーフレットを配布して、妊婦に研究の意義・目的・方法・倫理的配慮について口頭と文書で説明し、次回健診で助産師に研究参加の意思を申し出ることにしている。妊娠合併症が診断された次回診察時または妊娠10か月前後の時点で、研究協力に同意の得られた妊婦から同意書を受領した後、生活状況の調査表と睡眠表記録、睡眠活動リズムを測定するアクチグラフ(行動計)、メラトニン等を測定する唾液採取の物品を研究協力者の助産師が同産科外来で手渡して、回収は着払い宅急便で大学宛てに調査IDのみで送付している。 これと平行して大阪大学で順次、回収された生活状況の調査表のデータ入力、睡眠表とアクチグラフのデータの解析準備を行った。唾液サンプルは或る程度貯まった時点でメラトニン測定を2期に分けて測定委託した。分担研究者鮫島教授の指導の下で唾液中のデータ解析を行った。毎月1回、同医療センターの研究協力者の助産師グループの当番者と研究代表者が研究打ち合わせを行い、研究の進捗状況やアクチグラフの作動状況等の確認、および問題点を検討している。睡眠データの一部を国際学会で1回発表し、英文誌に1編投稿したがreviseして、他の成果発表も含めて投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目的1、妊娠中の生活(睡眠)リズムおよび生活習慣と、妊娠合併症(PIH,GDM)との関連 2、交絡因子としてのストレスの程度と、上記の妊娠合併症との関連 3、妊娠中から産褥期の生活リズム及びメラトニン分泌と、抑鬱気分との関連 4、上記の妊娠合併症妊婦の生活リズムと、その乳児の睡眠・メラトニンリズムとの関連を明らかにするため、対象者からのデータ収集は順調に進んでいる。 最終年度での成果発表に向けて、データ解析等は未だ一部のみであるが、おおむね進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は成果発表に向けて、データ解析等および英文紙への投稿を遂行する。
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