2010 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病予防に対する保健指導の横断的な質の評価-評価指標と方法の開発
Project/Area Number |
20390571
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
荒木田 美香子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50303558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 あさみ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90298513)
金川 克子 神戸市立看護大学, 看護学部, 教授 (10019565)
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Keywords | 特定保健指導 / プロセス評価 / heiQ / バリアンス分析 / クリニカルパスの応用 |
Research Abstract |
1. 目的:本研究の目的は、成人を対象とした生活習慣病改善及び予防における複数の保健指導の質を横断的に評価するための評価指標と評価方法を開発することである。具体的には、評価指標として保健指導の対象者の健康管理能力を包括的に把握するHealth Education Impact Questionnaire(以下、heiQ)の日本語版の標準化を行い、さらに評価方法として、クリニカル・パスで使用しているバリアンス分析手法を活用して、保健指導の過程の検討・改善する方法の開発を行なう。 2. 本年度の成果:これまでの特定保健指導のデータ分析に加えて、事業所で夜勤をしている従業員55名を対象にメタボリックシンドロームの改善を目的として保健指導を行い、heiQを活用して評価を行った。また、参加者を対象に保健指導プログラムに対する満足度やバリアンスの検討行った。夜勤者の保健指導では、2月中まで順調に体重減少していたが、3月の大震災後に仕事量が激減し、体重がリバウンドしてしまう現象がみられた。労働環境や生活環境の大きな変化で体重が大きく変化してしまう結果が明らかになった。また、夜勤者においては、夜勤明けの食事の取り方が体重管理のキーポイントになることが分かった。また、保健指導のプロセスを記載し、保健指導のOutcomeと検討するための記録表をエクセルで作成し、XMLファイルに書き出しができるシステムは5カ所の市町村で活用された。保健指導の評価指標としてheiQの日本語版の標準化について,オーストラリアのRichard Osborne博士を訪問し、検討を行い、最終バージョンの検討を行った。
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Research Products
(4 results)