2010 Fiscal Year Annual Research Report
国立西洋美術館を中心としたル・コルビュジエ作品の文化遺産保存活用に関する調査研究
Project/Area Number |
20401001
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
山名 善之 東京理科大学, 工学部・第二部, 准教授 (70349843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 博哉 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 課長 (00450643)
寺島 洋子 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 主任研究員、教育普及長 (00270421)
川口 雅子 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 主任研究員、情報資料室長 (70392561)
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Keywords | ル・コルビュジエ / 西洋美術館 / アーカイブ / 文化遺産 / 保存活用 |
Research Abstract |
平成22年度は以下の内容にて研究を進めた。1.ル・コルビュジエの建築作品の中で世界遺産候補である作品を中心に、現在の保存・活用状況、一般への公開方法の実態等について現地調査を行い、あわせて文献資料収集を行った。調査対象作品は以下のとおり。スイス:「ジャンヌレ邸」「レマン湖畔の小さな家」「クラルテのアパート」ほか。フランス:「サヴォア邸」「ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸」「ユニテ・ダビタシオン」「ラ・トゥーレットの修道院」「ナンジュセール・エ・コリ通りのアパート」「カップ・マルタンの休暇小屋」「ロンシャンの礼拝堂」ほか。アルゼンチン:「クルチェット邸」。またル・コルビュジエ財団(パリ)において、現地調査対象作品に関する資料調査を行った。 2. 国立西洋美術館所蔵の図面資料を整理してアーカイブを構築し、西洋美術館の竣工後の改修履歴について詳細に明らかにした。3.平成21年度までの研究成果である国立西洋美術館に関する研究、ル・コルビュジエ建築作品に関する研究を日本建築学会大会において発表した。4.オランダの建築家リートフェルトの建築作品を顕彰した展覧会「リートフェルトの世界(rietveld's universe)」を視察し、ユトレヒト博物館の教育担当者を訪ね展覧会関連プログラムと世界遺産に認定された「シュレーダー・ハウス」の教育プログラムの聞き取り調査を行った。5.モントリオールにあるカナダ建築センター(CCA)を訪問し、建築関係のアーカイブズ資料に関する整理と公開方法、および収蔵庫における資料の保管状況等について視察した。トロントにあるオンタリオ美術館のアーカイブ部門では、7次にわたる改築のあった建築関係の資料保管について現状を視察した。
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