2008 Fiscal Year Annual Research Report
リベラルアーツ教育における文学教育の歴史と可能性:国際的比較研究
Project/Area Number |
20401019
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
大西 直樹 International Christian University, 教養学部, 教授 (80152198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩切 正一郎 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (60262060)
佐野 好則 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (50295458)
KRISTEVA Tzvetana 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (80365519)
生駒 夏美 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (60365525)
小玉 クリスティーヌ 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (10129752)
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Keywords | リベラルアーツ / 古典 / 正典 / 教養教育 / 文学研究 / 文学教育 / 作家研究 / エスニシティー |
Research Abstract |
研究分担者岩切正一郎は、フランスのサンテチエンヌ大学で文学を講じているセバスチャン・ミュリエ氏、文学と教育を研究分野とするソルボンヌ大学博士課程の畠山達氏と、教養教育における文学教育について歴史的視点をふまえた現状分析に資する討議を行い、基礎調査を行った。 研究分担者佐野好則は、2008年7月より8月にかけて科学研究費補助金によりイギリスのオックスフォード大学およびギリシア各地の考古学遺跡および博物館への研究旅行を実施した。オックスフォード大学においては、ギリシア・ローマ古典文学の教育に考古学の成果が応用されている実例を調査した。また、同大学所属研究者であるMalcolm Davies博士、Jeyaraney Kathirithamby博士、Stephen Harrison博士と、ギリシア・ローマ古典文学教育における旧来の学問分野を越えたアプローチの教育の実態と可能性について意見交換を行った。ギリシアにおいては、アテネ、ミュケナイ、エピダウロス、テサロニケ、タソス、ペラ等の考古学遺跡および博物館において現地調査を実施し、ギリシア・ローマ古典文学教育に活用できる各種考古学的・歴史学的・地理学的資料を収集した。 研究代表者、大西直樹は、コロンビア大学のGary Okihiro教授来日の際、リベラルアーツカレッジにおける文学研究および文学教育のありかたについて、ことにOkihiro氏の専門であるエスニック研究の立場から、古典文学研究との関連について情報交換をおこなった。またワシントン大学のStephen Sumida教授をシアトルでアメリカ歴史学会が開催された時に訪問し、アジア系アメリカ文学研究の意義とその扱い方について情報交換をおこなった。もう一人貴重な意見交換を行ったのは、ミシガン州のリベラルアーツカレッジの名門カラマズー大学の元歴史学教授のDavid Strauss教授である。彼はアーマスト大学の出身者でもあり、アメリカのリベラルアーツ大学の変遷を身を持って体験した人物である。ことに歴史研究や文学研究が激しく変貌した点について、具体的な事例をとりあげて話しを聞くことが出来た。
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Research Products
(5 results)