2010 Fiscal Year Annual Research Report
解放前後、太湖流域農漁村の「郷土社会」とフィールドワーク
Project/Area Number |
20401028
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
太田 出 兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (10314337)
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Keywords | 中国近現代史 / 江南デルタ(太湖流域) / フールドワーク / 農漁村 / 市鎮 / 土地改革 |
Research Abstract |
本年度は当研究課題の第3年目で基本的な調査活動の最終年、来年23年度は総括の年度にあたる。まず6月に研究代表者(太田出)および連携研究者(山本英史、稲田清一、小島泰雄、佐藤仁人)・研究協力者(吉田建一郎、長沼さやか、宮原佳昭、横山政子)が神戸に集合し、夏季の太湖流域農村現地調査に向けて基本的な計画を立案するとともに、調査すべき諸問題について議論を行って質問票を作成した。 このように十分な準備を行ったうえで、8~9月にかけて3週間ほど、調査候補村であった、上海市青浦区の広富林村・王家村・陳家村・大長浜村に入り、解放後の地方行政、土地所有(土地改革)、工商業、漁業、日本住血吸虫病(血吸虫病)防治などについて老農漁民からヒアリングを実施した。また、当研究課題の重要な試みの一つであるGPSによる測量も一部実施にうつした。 帰国後には、ただちにヒアリング内容の整理を開始、数年前からの準備段階におけるヒアリング内容ともあわせて、佐藤仁史・太田出・藤野真子・緒方賢一編『中国農村の民間芸能――太湖流域社会史口述記録集2』(2011年6月出版予定、汲古書院)の本格的な整理を開始した。しかし4名の解題論文を掲載するほか、口述記録を載せる予定である。しかし整理できた口述記録はすべて全ヒアリングの一部分にすぎぬから、今後も継続して整理・公開していきたいと考えている。
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