2010 Fiscal Year Annual Research Report
旧ソ連の原子力開発にともなう放射能災害とその被害規模に関する調査研究
Project/Area Number |
20402001
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今中 哲二 京都大学, 原子炉実験所, 助教 (90109083)
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Keywords | 原子力開発 / 放射能災害 / 原子力潜水艦 / ソビエト連邦 / チェルノブイリ / セミパラチンスク / テチャ川 / チェリャビンスク |
Research Abstract |
平成22年度は、研究代表者の今中哲二と連携研究者の川野徳幸(広島大学)が5月19日から6月2日にかけて、ウクライナとベラルーシを訪問し、研究協力者のVolodymyr Tykhyy(キエフ市在住)やMikhail Malko(ミンスク市在住)の協力を得ながら、チェルノブイリ事故被災者の現状に関する聞き取り調査などを実施した(ベラルーシへは今中のみ訪問)。9月24日から29日にかけては、今中と研究協力者の鈴木真奈美(原子力資料情報室)が、カザフスタンのアスタナ市を訪問し、「ウラン・石油産出地域における医学、生物学、放射能エコロジー問題」国際シンポジウムに参加し、今中は"Reconstruction of Radiation Exposure in Dolon Village due to Local Fallout from the Soviet First Nuclear Test in 1949"と題する口頭発表を行った。11月7日から15日にかけて今中はロシアを訪問し、11月7日から9にかけてチェリャビンスク市で開催された「慢性的放射線被曝と低線量影響」に関する国際会議に参加し、"Reconstruction of Residual Radiation Exposure by the Atomic Bombing in Hiroshima"というタイトルの口頭発表を行った。また、モスクワ市では、研究協力者のSergey ShinkarevならびにDmitry Streltsovと旧ソ連での放射能災害に関する意見交換を行った。 平成23年3月18日には、当該科研費研究課題に関する各メンバーの研究成果についてのまとめのミーティングを、原子力安全研究グループ主催の第110回原子力安全問題ゼミとして京都大学原子炉実験所において開催したが、3月11日に発生した東日本大震災の影響で一部のメンバーが参加できなかったりしたため、当該研究テーマについて十分な議論ができなかった。しかしながら、各メンバーの研究成果については、京都大学原子炉実験所のテクニカルレポートとして研究成果をまとめ公開する予定である。
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Research Products
(4 results)