2010 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーキングに基づくネパール型循環型発展社会システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
20402005
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
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Keywords | ネパール / 持続可能なコミュニティ指標 / コミュニティのネットワーキング / NGO / 経済発展 / 環境教育 / 循環型発展社会 / 環境問題 |
Research Abstract |
聖心女子大学、東京都市大、ナショナルカレッジ(カトマンズ)、プラバット中学校(ラリトプール)の協力により、2010年度に下記の研究活動を実施した。 1. 2009年に開発し、調査を行った持続可能なコミュニティ指標を、その調査結果に基づき改訂した。そしてネパールのチタワン地区にある対象コミュニティ(2カ所)に対して再度調査を行った。地域に適した指標を明らかにすること、持続可能なコミュニティに関する意識を向上させることが本調査の目的である。 2. 本課題でこれまでに得た研究成果とその知見をチタワン市民にフィードバックをした。また、WWF、コミュニティフォレスト、バイオガス会社、女性団体を含む調査グループと討議を実施した。この討議の目的は、チタワンの対象コミュニティ内の人的ネットワークを発展・強化することである。同時に、この討議を通じて、指標とコミュニティ内の持続可能性の問題点を参加者からフィードバックしてもらうことも目的としている。 3. 調査対象コミュニティ内にある小学生に対し、環境問題と生活習慣に焦点を当てた試行的環境教育プログラムを実施した。このプログラムは2009年度に実施した環境教育プログラムを発展させたものである。このプログラムの目的は、生活習慣と身近な環境問題のつながり・因果関係に関する理解を深めること、そして、学校とコミュニティの繋がりを発展させることである。 4. 持続可能な生活様式を多面的に捉えるため、本年度は持続可能な生活における女性のリーダーシップに関する調査、伝統的な家屋内の快適感温度調査、カトマンズ都市部の河川における水質調査と河川に対する意識調査、ゴミ問題の啓発を促す活動という新規の野外調査を実施した。これらの調査から得たデータを2011年度の初頭に分析する予定である。このデータの分析に基づき、本課題に関連する主要な研究項目をより明確化し、統合していく予定である。
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Research Products
(7 results)