2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本の人的資源と中国の再編・再生:戦後中国における日本人留用問題の総合的考察
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20402015
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| Research Institution | Daito Bunka University |
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Principal Investigator |
鹿 錫俊 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (20272784)
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| Keywords | 政治学 / 中国 / 日本 / 日中関係 / 東アジア / 留用 / 戦後処理 |
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| Research Abstract |
1. 夏休みなど、講義のない時間を利用して次の研究機関を中心に調査を継続した。(1)中国本土:(1)北京図書館、(2)外交部外交档案館、(3)中国国際問題研究所、(4)広東省档案館、(5)広州市档案館、(6)重慶市档案館、(7)重慶市図書館。(2)香港:中文大学現代中国資料センター。(3)台湾:(1)国史館、(2)国家図書館、(3)中央研究院近代史研究所。(4)日本:防衛研究所図書館。
2. 上記の調査により、特に次の諸方面で貴重な一次資料を入手し、研究を前進させた。(1)日本人の留用をめぐる蒋介石の態度の変化。(2)1949年における「日本人運用」案の決定過程。(3)国共内戦終了後、中国共産党支配地域における日本人の概況、(4)中華人民共和国建国初期における日本人政策。
3. 調査を進めるとともに、研究成果の発信に尽力し、裏面に示した通り、内外の学会で研究発表を行った。(1)「蒋介石と近代中国」国際シンポジウム、(2)東方学会、(3)「近代中国と世界」国際シンポジウム、(4)「近代中外関係史」国際学術シンポジウム、(5)「蒋介石と世界」国際シンポジウム、(6)蒋介石研究群国際会議、(7)日本現代中国学会、(8)日本国際政治学会、(9)「蒋中正日記と民国史研究」国際シンポジウム、(10)台湾国史館招聘講演。
4. 上記の各研究発表にあたって、すべて論文を提出したうえ、会議での議論を踏まえて、学術雑誌用の論文も若干作成した。その中、すでに審査に合格し、採用されたものも四つあった。今は順番待ちだったが、2011年度の間に刊行されることになっている。
5. その他、学部と大学院の授業で本課題の研究成果を活用したほか、NHKの取材を受け、「NHKスペシャル日本人はなぜ戦争へ向かったのか」に出演し、市民を対象とする公開講座も2回行った。
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