2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20402026
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
菊池 道樹 Hosei University, 経済学部, 教授 (90143718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 文夫 法政大学, 経済学部, 教授 (70190337)
呉 暁林 法政大学, 工学部, 教授 (50366829)
鈴木 豊 法政大学, 経済学部, 教授 (20277693)
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Keywords | 民間企業 / 産業集積 / 移行経済 / 開発経済 / 浙江モデル / グラミン銀行 / 地方政府 / 企業合併 |
Research Abstract |
平成21年度の主な研究成果は、同年8月10日より19日までの間、浙江省杭州市粛山地区、及び台州市地域における民間企業の経営状況にかんする実態調査であった。 粛山地区においては中国化学協会、及び浙江大学経済学部の紹介により、粛山経済発展局を訪問し、同地域のおける製造業領域における民間企業の発展状況について説明をうけ、意見交換を行った。その後、同地域における「恒逸集団有限公司」をはじめ、5つの有機化学関連の民間企業を訪問し、経営状況についてヒアリングを行った。 台州市地域においては、台州市経済局の案内に従い、中国を代表する民族系の民間自動車企業の一つ、「吉利集団公司」とその関連企業、及び「中国摩登集団公司」をはじめとする民間の金型企業4社を訪問し、経営状況についてヒアリングを行った。さらに15の民間企業の経営者、管理職が出席するシンポジウムを開き、現地における民間企業の発展要因と問題点、産業集積の形成の特徴などについて議論を行った。また、同市には中国初のグラミン銀行といわれる「泰隆城市信用社」があるが、なかでも営業が最も活発といわれる黄岩区の支店を訪れ、現地の民間企業に対する融資状況について説明を受けた。 これらの成果をもとに、杭州市において浙江大学、浙江工商大学の研究者たちと、移行経済、開発経済における民間企業の役割、特に浙江モデルと称される、浙江省での民間企業の発展がどれだけ普遍性をもつかについて、討論会を開き、活発な議論を交わした。
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Research Products
(1 results)