2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Analysis of Poverty Reduction Policies with Field Experiments
Project/Area Number |
20402029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 海外学術 |
Research Field |
Economic policy
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Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
ITO Seiro 日本貿易振興機構アジア経済研究所開発研究センター, ミクロ経済分析研究グループ, グループ長 (50450482)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | 貧困削減 / フィールド実験 / マイクロ保険 / 農村医療 |
Research Abstract |
本研究では、国連のミレニアム開発目標達成に取り組むインドにおいて、貧困削減に有効な政策をフィールド実験を用いて分析する。具体的には下記について研究する。 (1)マイクロ保険研究 本研究では、複数の仮説を検証するために、Karlan and Zinman(2007)の消費者金融フィールド実験を応用した実験を行う。保険販売後に保険を無料にすること、保険販売後に利用に応じた次回割引を適用すること、保険の無料提供、などを組み合わせることで、モラル・ハザード、逆選択の影響を計測する。さらに、貧困層の保険購入意欲が低いことを説明する要因として、リスク選好、現在バイアスなどをくじのフィールド実験を通じて計測する。これらの情報を用いて、貧困層の保険購入意志決定を解明する。 (2)マイクロクレジット研究 本研究では、貸付に効果があるか、返済頻度が高いことが返済率を高めているか、検討する。インドのマイクロファイナンス機関と提携して、貸付のフィールド実験、返済頻度変更のフィールド実験を実施して、その効果を確かめる。 (3)農村医療研究 本研究は、農村部の一次医療に関わる基礎的な情報を収集し、インド農村部に欠落している貧困層医療支出に関する包括的なデータベースを構築する。この情報を用いながら、貧困層の医療サービスへの需要を推定し、医療保険、医薬品、医療サービスの望ましい組み合わせを提起する。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation]2009
Organizer
国際開発学会第20回全国大会
Place of Presentation
立命館アジア太平洋大学
Year and Date
20090000