2009 Fiscal Year Annual Research Report
医療BSCの導入目的・成果と医療政策への寄与に関する研究~医療リテラシー向上
Project/Area Number |
20402032
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高橋 淑郎 Nihon University, 商学部, 教授 (00211342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 慕和 日本大学, 商学部, 准教授 (90349952)
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
小出 大介 東京大学, 医学部附属病院, 客員准教授 (50313143)
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Keywords | Balanced Scorecard(BSC) / 医療政策 / システムレベルのBSC / 経営戦略 / BSC導入意図 / 成果評価 / ヘルス・リテラシー / CSRとBSC |
Research Abstract |
昨年度は、徹底的な文献サーベイを基礎として、かつ、カナダのオンタリオ州と日本で作成した調査票とそれを使用した予備調査結果を踏まえて、完成版の調査表を作成した。この成果を受けて、本年度は、トロント大学およびオンタリオ州保健省の研究協力者および日本医療バランスト・スコアカード研究学会の協力で、カナダのオンタリオ州で10病院、ブリティッシュ・コロンビア州で10病院、日本で30病院のインタビューを行い、調査票への記入をお願いした。海外でのインタビューに関してはすべてテープ起こしを行い、内容の精査を行い、室を担保した。また、今回は、同じ調査票で同一病院のトップとミドルに回答してもらっているので、トップとミドルのBSCあるいは病院環境の理解や思考の差異を明らかにしていく予定である。また、医療政策とBSCとの関係をオンタリオ州保健省の担当者、ブリティッシュ・コロンビア州の担当者とのインタビューから、調査のフレームに沿って分析した。 また、ヘルス・リテラシーに関しては、調査対象国で、今のところ新しい知見はないが、インタビュー等から出てきたCSRと医療政策とBSCとの関係は有効な結果が期待される。 同時に、今年度は、次年度に調査対象とする台湾とイタリアの調査の準備を始めた。本年度中に、中国語でのアンケートの翻訳を終了し、次年度の調査に向けて準備を整えた。イタリアに関しては、先方とのBSC利用のギャップもあり、今、調整中である。2年目、3年目の2年間で調査病院数を今以上に増やし、分析精度を向上させていく準備をしている。
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Research Products
(1 results)