2008 Fiscal Year Annual Research Report
障害児者の余暇・自立支援に関する地域システムの構築:ドイツの教育・福祉から
Project/Area Number |
20402042
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
安井 友康 Hokkaido University of Education, 教育学部, 教授 (00260399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 理人 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80312429)
千賀 愛 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10396335)
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Keywords | ドイツ / 障害児者 / 教育 / 地域移行 / スポーツ / 余暇 / 福祉 / ベルリン |
Research Abstract |
障害児者の教育・福祉については、地域生活・余暇支援のシステム構築が早急な課題として、求められるようになって来ている。本研究は、国の規模や人ロバランスなどに共通性を持ち、社会介護法など日本における障害者・高齢者福祉の様々な支援制度のモデルとなってきたドイツを対象に、障害児者の教育と福祉の関わりと地域の社会資源を活用した余暇支援のあり方について縦断的な調査を行うものである。その際インクルージョン教育と地域の余暇・スポーツ支援の連続性という視点から、そのシステムの形成過程を子ども、学校、サービス利用者、支援者等の相互作用としてとらえ、関係構築の過程を明らかにすることを目的としている。平成20年度の調査では、10月31日から11月15日にベルリン市州、ニーダーザクセン州を対象に、それぞれの地域で、多様なニーズを持つ子どもを含めた学級やクラブ、余暇支援活動における教師や支援者の組織運営・関わり方、学級や組織内の構成員の相互関係などについて、これらが時間経過とともにどのように変化するのか、縦断的にとらえるための基礎的な資料収集が行われた。ベルリン市州では、インクルージョン教育の先進校(フレーミング基礎学校)と移民・生活保護地区の学校(ヴェッディング基礎学校)を対象に、授業(スポーツ・余暇・地域生活移行関係)学校の観察、教師・関係者のインタビュー、ビデオによる記録と分析を実施した。ニーダーザクセン州では、学校、福祉施設(リンデン特殊学校、ヤーヌシュ・コルチャック特別支援学校、実科学校、基幹学校)を対象に、校内システム、指導法・教材の分析、教師インタビューを実施した。またスポーツに関連する授業方法や留意点、地域スポーツへの広がりなどについて調査を行った。さらにこれまで平成17年度から継続してきた調査資料の分析と今回の調査結果を比較するとともに文献による調査を行い、論文、学会発表などを通して研究成果の報告を行った。
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Research Products
(6 results)