2008 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国の農村部における自助グループ構築による障害者のエンパワメント
Project/Area Number |
20402044
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
高嶺 豊 University of the Ryukyus, 法文学部, 教授 (90363655)
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Keywords | 社会福祉関係 / 国際協力 / 障害者のエンパワメント / 自助グループ / 貧困削減 |
Research Abstract |
本研究は、南インドのAndhra Pradesh州で展開されている、障害者の自助グループ構築プロジェクトを、3年間に渡って調査し、自助グループ構築による手法が、途上国の障害者のエンパワメント及び貧困削減に効果を上げることが、できるかどうかを調査するのが目的である。そのため当初は、Mahabubnagar地区で展開されている世界銀行の融資により実施されているプロジェクトのみを対象に想定していた。 当研究代表は、助手と共に、平成20年8月20日から9月11日まで現地研究調査を実施した。インドでは、8月22日から9月8日までの18日間滞在した。その間、現地での情報を収集し、カウンターパートのNGO Commitmentsの代表と世界銀行プロジェクトマネジャーと協議した結果、調査対象グループを小地区連合体数2:1つは、世界銀行プロジェクト、他は、Commitmentsプロジェクトにするよう調整した。このことにより、世銀プロジェクトとCommitmentsプロジェクトの比較が可能になる。更に、現地NGOの協力を得て、Mahabubnagar地区の農村部に入り、当該地区の2つの小地域連合体の代表メンバーや自助グループの活動状況を調査した。その結果、各小地区連合体から、100人のメンバーを抽出し(合計200人)、訪問面接調査を実施することにした。この調査は、当研究代表が直接行うのではなく、州都ハイデラバードにある2つの大学のSocial Work Department (修士課程)にお願いし、そこの学生の協力を得て、実施するように調整した。 この訪問面接調査(対象200人のメンバー)は、平成20年10月5日から12日の間に大学院生10人によって実施された。この訪問面接調査は、質問項目数が膨大なため、現在データをSPSSプログラムに入力しており入力が済み次第分析を行う予定である。 平成20年度は、本研究の立ち上げ初年度で、現地の事情を知ることにより、調査対象プロジェクトの追加及び対象者数の拡大を行うこと等の変更を決定した。また、当研究代表者が、限られた期間に農村地域に入って、面接調査をすることが、殆ど不可能であることから、現地の大学院の協力を得ることにした。このように当初の研究計画を変更したが、その結果、2年度、3年度の調査が、スムーズに行き、良き調査結果が期待できる。
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