2010 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国の農村部における自助グループ構築による障害者のエンパワメント
Project/Area Number |
20402044
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
高嶺 豊 琉球大学, 法文学部, 教授 (90363655)
|
Keywords | 社会福祉 / 障害者のエンパワメント / 自助グループ / 障害と開発 / 貧困削減 / インド |
Research Abstract |
本研究では、インドAndhra Pradesh州Mahabubnagar Districtで、世界銀行の融資を受けて実施されている貧困削減事業(IKP)の障害者部門の成果を検証する。障害者部門は2003年に始まり、現在まで継続的に実施されている。本研究では、平成20年度(2008年)より本事業を調査している。初年度は、州都Hyderabadにある2つの社会事業大学大学院の協力を得て、IKP障害者部門の活動と、NGOであるコミットメンツが支援する自助グループおよび連合体構築事業から、代表的なマンダル(小地区)を選んでアンケートによる調査研究を実施した。具体的には、2つの事業地域の2つのマンダルから、100人の自助グループメンバー(障害者)を選定し、アンケートを基に訪問面接調査を実施した。21年度は、同じ2つのマンダルの同じ対象者に対して、質的訪問インタインタヴューを行った。 平成22年度は、上記2年間の調査を分析し、データが不足している項目に関して、補足の現地調査を実施した。そして、それらをまとめて本研究調査の報告書をまとめ、出版した。 22年度研究実績 1.新規調査の実施 (1)インドの障害者の状況:世界銀行による障害者支援の取り組み (2)NGOコミットメンツによる自助グループ構築事業の概要 (3)世界銀行支援の自助グループ構築事業(IKP事業)の概要 2.既存のデーター分析 (1)2008年実施のコミットメンツ及びIKP支援事業の量的調査 (2)2009年実施のコミットメンツ及びIKP支援事業の質的調査 3.最終報告書の出版 「インド、アンドラプラデッシ州マハブナガー県の選定されたマンダルにおける障害者の自助グループ及びその連合体に関する研究」と題する、英文の報告書を出版し、関係者に配布した。(英文、200ページ)。
|
Research Products
(4 results)