2009 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける大学院教育の多元的機能に関する国際比較研究
Project/Area Number |
20402060
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
北村 友人 Nagoya University, 国際開発研究科, 准教授 (30362221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 豊 広島大学, 教育学研究科, 教授 (00116550)
西野 節男 名古屋大学, 教育発逹科学研究科, 教授 (10172678)
夏目 逹也 名古屋大学, 高等教育研究センター, 教授 (10281859)
米澤 彰純 東北大学, 高等教育開発推進センター, 准教授 (70251428)
服部 美奈 名古屋大学, 教育発逹科学研究科, 准教授 (30298442)
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Keywords | 教育学 / アジア地域 / 高等教育 |
Research Abstract |
本研究は、グローバル化の進展に伴いアジア諸国の高等教育機関がその機能を多元化させている状況を分析することによって、各国の多様な分野における国際競争力を向上させるための高等教育のあり方について検討を行うことを目的としている。とくに本研究では、高等教育段階のなかでも知的エリートの創出や高度専門職業人の育成、科学技術の発展に対して重要な役割を果たしている大学院段階に焦点をあて、研究や社会貢献との関連も踏まえながら、大学院教育の多元的機能について明らかにすることを目指している。 本プロジェクトの2年目であった今年度は、海外調査に重点を置き、研究分担者・研究協力者がそれぞれ調査対象とする地域での現地調査を実施した。調査地は、東南アジア・南アジア諸国を中心に、西アジアも訪れ、研究の深化を目指した。今年度の調査結果にもとづき、来年度にその成果を論文や学会報告の形でまとめることを予定している。 また、今年度に実施した事業として、名古屋大学、東北大学、早稲田大学の共催で行った国際会議の開催を挙げることができる。この会議では、本プロジェクトのメンバーたちが中心的な役割を果たした。会議には、国内外の著名な高等教育研究者たちが出席し、国際的な高等教育改革の動向について活発な議論を行ったが、そのなかでも本プロジェクトの研究対象であるアジア諸国の動きについて重点的な議論を交わすことができた。現在、この会議での議論にもとづき、英文の研究図書の出版準備を進めている。
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