2008 Fiscal Year Annual Research Report
チベット高原の湖テクトニクス:湖岸線の隆起と下部地殻の粘性
Project/Area Number |
20403014
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
WALLIS R.Simon Nagoya University, 環境学研究科, 准教授 (30263065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷺谷 威 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50362299)
中村 俊夫 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 教授 (10135387)
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Keywords | チベット高原 / 湖 / 湖岸段丘 / 地殻粘性 |
Research Abstract |
本年度四川省における地震や政治的な問題によりチベットを調査するために必要な許可は中国政府から下りなかった。そのために、本年度の現地調査は実施できなかった。他の地域に分布する湖の周辺にできた湖岸段丘をみるために、中米における二つの異なるタイプの湖を観察した。メキシコ市周辺に存在していたTexcoco湖は気候変動と排水工事によって水位が下がり、現在存在しない。湖段丘の種類と形状はチベットと酷似していることを確認できた。ただし、チベットのものほど保存状態は良くなく、チベットで予定しているような研究は難しいことが明らかになった。 チベット調査は準備として、大量の衛星画像の中で本調査に最も適したものを選別し、購入した。また、湖段丘の分布を特定するために、必要な解析を行った。現在その分布図を作図しようとしている。また、中国語でしか発表されていないチベット湖に関する研究成果について情報を収集するため、中国北京に出張し、数多くの試料を共同研究者に提供していただき、湖の湖岸線の年代分布及びだいたいの形状に関する多くの情報は手に入った。そのおかげで、効率のよい調査ができる目処がついている。 また、本研究の最終目的はチベットの中部地殻流動モデルを検証することにあり、そのモデルの具手合い的な証拠があると言われている、チベット高原の東縁辺の形成史に関する論文-編発表した。論文に掲載した研究の結果、モデルで予測された大陸衝突後流動したとされた地域に衝突前の古い冷却年代は広く分布していることはあきらかになった
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Research Products
(1 results)