2008 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュ村落部における地下水中ヒ素除去装置の開発と普及に関する実証的研究
Project/Area Number |
20404011
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
北脇 秀敏 Toyo University, 国際地域学部, 教授 (60251344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福士 謙介 東京大学, サステイナビリティ学術連携機構, 准教授 (30282114)
杉田 映理 東洋大学, 国際地域学部, 准教授 (20511322)
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Keywords | バングラデシュ / 地下水 / ヒ素対策 / 適正技術 / 商業化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、バングラデシュ村落部において地下水中ヒ素除去装置を普及させる手法を考察することである。その目的の実施のため、平成20年度は2回の現地調査を行い実証プラントの設置場所の確定、事業費算定のための工事費概算見積もり等を行った。また住民に対して水使用に関する意識調査を行った。これらの成果は2008年に刊行された著書「国際共生社会学」(朝倉書店)の「第1章水との共生-バングラデシュの事例-」及び同じく2008年に発表された東洋大学博士論文「バングラデシュにおける地下水砒素汚染の現状と対策に関する研究」(王博)にも活かされている。平成20年度の調査の主な成果は以下の通りである。 (1)ヒ素・鉄同時除去装置(AIRP)の本体、台座、手押しポンプ等の設置価格が明らかになり実証プラントの概算費用算定が可能になった。 (2)現地で各種AIRPの構造の調査を行い、実証プラントで採用する方式が決定できた。 (3)住民の水使用形態に関する調査から住民はAIRPにより鉄が除去されることによるメリットを大きく感じていることが明らかになった。 平成20年度の成果は、実証プラントを設置する平成21年度の作業計画を立案する上で必須なものであり、研究初年度の成果としては意義のあるものと考えられる。
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Research Products
(3 results)