2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジア5カ国を対象としたインフォーマル市街地のフォーマル化プロセスに関する研究
Project/Area Number |
20404015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
城所 哲夫 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 准教授 (00282674)
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Keywords | 都市計画 / インフォーマル市街地 / アジア / 貧困緩和 / 都市化 |
Research Abstract |
対象国の都市化状況、インフォーマル市街地形成動向、土地関運制度(土地法制、不動産税制等)、都市計画制度についての最新の情報を文献、統計を通じて整理・類型化を進めた。特に、対象国のうち、中国については、近年、都市計画法制度の大改正があったために、その制度内容、実際の運用状況について詳しい実態調査を実施した。さらに、都市フリンジ地域インフォーマル市街地における事例調査に関して、対象国のうち、すでに現地共同研究者とともにスラム地域の住環境改善ならびに地域開発政策等に関する共同調査を実施し、インフォーマル市街地に関する情報も含め、本調査を開始する素地の整っている移行経済国の中国(北京)、ベトナム(ハノイ)においてインフォーマル市街地形成プロセスに関する事例調査を先行して実施した。インフォーマル化プロセスに関する調査項目は次の通りである。(i)インフォーマルセクター開発主体による開発(土地ブローカ一、敷地分割事業者、インフォーマル販売仲介業者、既往権利の不確定な農民等による開発等)(ii)土地登記・開発・建築許可プロセスにおけるインフォーマル化(土地利用権証明、開発許可、建築許可等)(iii)土地取得・住宅建設プロセスにおけるインフォーマル化(正規の手続きを経ない土地利用権の担保化による建設、取得資金のためのインフォーマル金融等)。このほか、インドネシア、タイにおいても基礎的情報の収集を行うと同時に、バンコク、(タイ)、ジャカルタ、スラバヤ(インドネシア)において、予備的な事例調査を実施した。
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Research Products
(7 results)