2009 Fiscal Year Annual Research Report
アジア5カ国を対象としたインフォーマル市街地のフォーマル化プロセスに関する研究
Project/Area Number |
20404015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
城所 哲夫 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 准教授 (00282674)
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Keywords | 都市計画 / インフォーマル市街地 / アジア / 貧困緩和 / 都市化 |
Research Abstract |
調査対象国のタイ、インドネシア、スリランカ、中国、ベトナムについての事例調査を実施した。 インフォーマル化プロセスに関する調査項目は次の通りである。 (i)インフォーマルセクター開発主体による開発(土地ブローカー、敷地分割事業者、インフォーマル販売仲介業者、既往権利の不確定な農民等による開発等) (ii)土地登記・開発・建築許可プロセスにおけるインフォーマル化(土地利用権証明、開発許可、建築許可等) (iii)土地取得・住宅建設プロセスにおけるインフォーマル化(正規の手続きを経ない土地利用権の担保化による建設、取得資金のためのインフォーマル金融等)。 ローカル・ガバナンス構築プロセスに関してはアジア、欧州、北米の都市圏におけるガバナンス構築動向に関して行った国際比較研究をもとに、仮説としてガバナンスの類型図式をすでに提案していることから、本研究においても同仮設をもとにしつつ、アジア諸国におけるインフォーマル市街化過程という観点からさらに精緻な類型図式を構築することを目的として、各対象国の計画策定・インフォーマル市街地改善事業プロセスにおけるローカル・ガバナンス構築に関する調査・分析をおこなった。スリランカについては、南アジアとくにインドとの比較のもとで考察することが不可欠であることが調査の過程で判明したため、あわせてインドの計画ガバナンス制度についての調査を実施した。
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Research Products
(7 results)