2008 Fiscal Year Annual Research Report
メコン川底質中の有害物質の原位置浄化に関する調査研究
Project/Area Number |
20404024
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
井上 千弘 Tohoku University, 大学院・環境科学研究科, 教授 (30271878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
駒井 武 東北大学, 独立行政法人産業技術総合研究所・地圏環境資源部門, 副部門長 (30357024)
須藤 孝一 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (90291252)
畑山 正美 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教 (30447148)
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Keywords | メコン川流域 / 環境調査 / 環境修復 / リスク評価 / POPs / 重金属類 / 底質 / 土壌 |
Research Abstract |
本研究はメコン川最下流域のベトナムにおいて、河川の底質中に蓄積したPOPs(残留性有機汚染物質)をはじめとする有害有機塩素化合物、並びにヒ素などの重金属類の汚染実態を明らかにするとともに、環境影響の大きいこれら有害物質に対しわが国で検討されてきた低コストの原位置ないしオンサイト浄化手法の適用可能性を調査することを目的としている。 本年度は2回の現地調査(2008年9月および2009年3月)を実施した。第1回の現地調査ではカウンターパートであるノンラム大学(ホーチミン市)に赴き、研究計画の詳細について協議を行うとともに、本研究を共同で実施することに関する覚書(Memorandum of Understanding)を締結した。また、ベトナム南部のメコン川デルタ地帯から底質試料および土壌試料を合計9サンプル採取し、ノンラム大学において、残留性農薬、有機塩素化合物、重金属などの分析を行った。その結果、全9試料でPCB類、6試料でDDD(DDTの分解生成物)が検出された。また、全試料で重金属類の含有が確認され、うち1試料で鉛の総含有量が100ppmを超過していることが判明した。第2回の現地調査では、農耕作業が活発な乾季に合わせ、メコン川デルタ地帯から底質試料および土壌試料を合計23サンプル採取した。これらの試料はノンラム大学において分析を実施中であり、2009年5月には結果が判明する予定である。また合わせてノンラム大学側と次年度の研究計画の協議を行った。 一方、2009年1月にはノンラム大学の2名の研究者を招聘し、第1回現地調査で得られた分析データの評価を行うとともに、試料中に微量含有される重金属類の存在形態についての予備的な解析作業を共同で実施した。
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Research Products
(1 results)