2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Interacting effect of habitat and conspecific density on maintenance of tree diversity of in tropical forest
Project/Area Number |
20405011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 海外学術 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
ITOH Akira Osaka City University, 大学院・理学研究科, 教授 (40274344)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | 生態学 / 植物 / 熱帯林 / 多様性 / 進化 / ボルネオ |
Research Abstract |
熱帯雨林の樹木多様性を維持する主要なメカニズムに「ハビタット(ニッチ)分化」と「同種密度依存的死亡」が知られている。本研究の調査地であるマレーシア、サラワク州の熱帯雨林でも、これら2つのメカニズムが働いていることを支持する証拠が個別の研究で示されている。しかし、これら2つのメカニズムは矛盾する部分がある。本研究では、両要因の相互作用が多様性の維持に貢献しているとする新しい仮説を提案し、樹木群集動態調査と実生移植実験を組み合わせて、仮説を検証することを目的とし、以下の調査を行う。 (1)樹木群集の動態解析:マレーシア、サラワク州ランビル国立公園に設置されている大面積調査区(52ha)の再測定を行い、直径1cm以上の樹木の動態データを整備する。さらに、動態解析を行って仮説を検証する。 (2)稚樹群集の動態解析:稚樹調査区を設置して稚樹の動態データを整備し、稚樹についても仮説を検証する。 (3)実生移植実験:ハビタット、同種密度、被食抑制処理を組合わせて、10種の実生を移植する野外実験を行い、ハビタット、同種密度の主効果と交互作用の影響を評価する。 (4)DNAバーコードによる実生の同定:形態では種の判別が困難な実生からDNAを採取し、DNAバーコードによる種の判別を試みる。
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Research Products
(5 results)