2008 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける大規模山体崩壊後の河川地形の経年変化に関する研究
Project/Area Number |
20405029
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
笹原 克夫 Kochi University, 教育研究部自然科学系, 教授 (90391622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 圭司 独立行政法人土木研究所つくば中央研究所, 土砂管理研究グループ, 上席研究員 (80462571)
恩田 裕一 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (00221862)
土屋 智 静岡大学, 農学部, 教授 (60197720)
小山内 信智 国土交通省国土技術政策総合研究所, 危機管理技術研究センター砂防研究室, 室長 (30355862)
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Keywords | 土砂災害 / 森林工学 / 土砂流出 / 河床変動 |
Research Abstract |
本年度は以下の内容の研究を実施する。 (1)現地調査による谷底面の侵食状況の把握 バワカレエン山の山体崩壊により、ジェネベラン川源流部に堆積した土砂の侵食状況と、それに伴い形成される新たな谷底面の形状を、現地での観察と簡易な測量により把握した。簡易測量は以前より計測している断面を継続的に計測している。それと共に、堆積土砂表面への植生の侵入状況の観察と、堆積土砂の堆積構造の観察も行った。 (2)衛星画像解析による谷底面の地形変化の把握 対象地域の衛星画像を2時期(1時期2回)取得し、画像解析により3次元的な地形のデータを取得した。そして前年度までの衛星画像解析で取得した地形データと比較し、侵食状況の変化を把握した。その結果堆積土砂を侵食するガリーの河床高は上昇傾向であることが判明した。これは雨期に発生した土石流が堆積していることによると思われる。しかしながらガリー側壁が著しく後退し、全体として侵食ガリーの断面積は増加していることが判明した。つまり全体的には依然として侵食傾向が続いていると判断される。 (3)バワカレエン山山体崩壊土砂の下流への流出状況の把握 堆積土砂は降雨により侵食を受け、下流へ流出しているが、これがどこまで流下しているか、また下流へ流下する土砂のうち、どれだけがバワカレエン山山体崩壊起源であるかを把握するために、流下十砂のサンプリングと放射性同位体元素解析を行った。
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Research Products
(6 results)